破急風光帖

 

★  日日行行  (156)

2018.05.29

* 昨夜は、今月2度目ですが、広尾のフランス大使公邸へ。第10回の「Champagne Joie de Vivre(生きるよろこび)」賞の授賞式でした。受賞者は、表象文化論の大学院修士課程の卒業者、パリを拠点に世界的な活躍をしている照明デザイナーの石井リーサ明理さんでした

 このシャンパーニュの賞、じつは、第一回からずっと選考委員のひとりだったのですが、2年前に委員会方式ではなくなって、選考プロセスにはタッチしなくなったのですが、わたしにとっては、なじみのある、華やかな楽しい会。じつは、石井さんの名前は、候補として前からあがっていたのですが、第10回という節目のときに授賞となって、わたしも嬉しいです。
 式にいらしていた母上の石井幹子さんにもご挨拶ができました(昔、パリのイベントに声をかけていただいたりしました)。この秋には、親子の恊同作業でエッフェル塔の照明を行うとか。わたしの知る限り、表象文化論出身者のなかで、もっとも世界に羽撃いて活躍している人であることはたしかでしょう。「生きるよろこび」にふさわしいお仕事だと思います。そう、世界の一隅を照らし出す照明という仕事は、根源的に「生きるよろこび」の仕事かもしれません。
 「生きるよろこび」が世界を照らし出す。光がありますように、と。明りがともりますように、と。「美」、それこそ。

 
 


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