破急風光帖

 

★  日日行行  (153)

2018.05.24

* このブログではあまりわたし自身のプライヴェート・ライフのことは書かないのが掟ですが、実家の家族関係のことなど、この月はいろいろなことがある月。ある意味では、わが人生のひとつの区切りの時でもありますね。

 そのなかで、キニャールさんたちとお会いできて、静かに東京の庭を散歩できたりしたのは嬉しかったですね。その後、少しだけ山の空気を吸いに東京を離れて。でも、そこでも、わたしが東大で知り合った、少し変わった若い人たちと秘密の合宿を行ったりしました。表面とは別の深層で、激しく動くものがあるという感覚。それに巻き込まれるようになりながら、しかしたんたんと日常は進んで行くみたいな。奇妙な感覚です。

 月曜は、中島隆博さんとまた対談。これはふたりでつくっている本のためですが、そのために、こちらはなんと夏目漱石の「こころ」についてテクストを書いていたりしました。前に、「夢十夜」について書いたことがありましたし、たしか『存在のカタストロフィー』のなかでも『明暗』ついて書いていたりしますが、自分が漱石について書いているというのは、なんだか驚きですね。別に研究しているわけではないので、先行論文なんてまったく読まないで、思いつくことをただ書いているだけですが、どうなのかしら?陳腐なことを繰り返しているだけなのかもしれません。でも、そんなことも気にならない年にはなっています。

 さて、来月、6月8日に、神楽坂の書店「モノガタリ」で、國分功一郎さんと対談をいたします。わたしの雑誌『午前四時のブルー』、とりわけその特集であった「謎、それは自分」をめぐってということになっています。19時から21時まで。有料です。以下のリンクを参照してください。
 https://peatix.com/event/387731/

 そうそう、どうぞぜひ『午前四時のブルー』お買いもとめください。わたしのシュールレアリスム宣言ですから。


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