破急風光帖

 

★   日日行行 (98)

2017.06.14

* 今日から六本木の国立新美術館で『ジャコメッティ展』がはじまります(会期は9月4日まで)。昨日がその内覧会でした。

 今回は、マーグ財団からのたくさんの彫刻作品が中心。だいたいはすでに観たことのある作品群でしたが、個人的には、広場や森に数人の立像とひとつの胸像が置かれている作品にあらためて興味を引かれました。今回、1、2度また観に行って少し考えてみようかなあ、と思いました。展覧会の最後のセクションがリトグラフの『終りなきパリ』のシリーズで、ここに3年前に駒場の博物館でも展示した、わたしが所有するリトを4点お貸し出ししています。2006年の葉山の美術館に続いてのことですが、みなさんに観ていただけるのはよかったかな。作品もまた、人の眼差しによってこそ「つくられる」ものでもありますし。
 昨夜は、その後、スイス大使館でのレセプション。桑田光平さんとともに参加させてもらいました。
 でも、昨日は、それ以前に、昼は、六本木の画廊を京都からいらした友人たちと廻ったりもしていて、鎌倉時代の仏像から現代アートまでずいぶんいろいろな作品を観ました。連載している「未来」の原稿も書きあげ、親戚の結婚式にも参列し、その合間に財団関係の仕事や、学生たちとの懇親会などをこなして・・・1日も家でじっとしている日がないあいかわらずの日々。アジサイの青に心なぐさめられます。


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