破急風光帖

 

★   日日行行 (92)

2017.05.18

* UTCP本体のサイトに、中島さんが翻訳した、セバスティアン・ビリユーさんのジョエル・トラヴァール追悼文が掲載されています。

 あらためて5月の若葉のなかでジョエルのことを思います。かれへのわたしの思いは、このブログの2016年3月10日をごらんください。あそこに尽きていて、いま、つけくわえることはありませんが、同じ歳だったジョエルに、この地上できみよりなんと1年ももう長く生きてしまったよ、と言いたいですね。(かれとエルサレムにいっしょに行けたことが、思い出のなかで、なんと輝いていることか!奇妙な感じですが、それを可能にしたわがUTCPに心からの感謝!です)。
 それまで元気に隣を走っていたのに、急に、ひとり減るーーーそういう坂道をのぼっている年頃だよなあと(自宅の窓から、いま、前の急な坂道を走ってのぼっていくランナーたちの姿が見えたのでこんなふうに言うのですけれど)、つぎは自分自身かもしれないし、と思います。人間には完成というものがなくて、つねに未完成として区切られる、それでいいのかもしれない、とか。広がるのは五月闇(だが、そこに響くは田んぼの蛙の合唱だったりして。俳諧ですね)。

 今週は週末にNHKのクール・ジャパンの収録(テーマは「盆栽」)が入っているほかは比較的穏やか。来週は、関係する財団の奨学生選考委員会が連続してある(再来週はそのために大阪行きです)ので、また嵐ですけれど。


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