破急風光帖

 

★ 日日行行 (59)

2016.10.08

* 今日の午後、京都から戻りました。激しい10月の第1クォーターが終ったという感じかな。木曜夜のEspace Biblioでの小池寿子さん/松浦寿夫さんとのトークの会、そして昨日、京都で、パリから来たイレーヌさんとヴァンサンさんを迎えての、たった3時間の「風」の茶会=展覧会。

 この二日間、友人という存在のありがたさをしみじみ感じた時間でした。小池さんも松浦さんももう長いつきあい。いつも顔をあわせているわけではないが、おたがいの思考のパターンも方向もパッションのあり方もよくわかっている。その基盤のうえで、観客のみなさんの前で、少し踏み込んで、ふだんはしない質問などをしてみる、そこにおもしろさがありますね。旧知の編集者の方々もたくさん聞きにきてくださって、それも嬉しかったですね。いろいろな人にお世話になったなあ、と。
 それは京都でも同じ。御所に近い素敵な空間で茶のパフォーマンスを展開してくれた千種さつきさんをはじめ、第16代大西清右衛門さんや、老松の太田達さんなど、かつて日本、いや、世界各地でいっしょにパフォーマンスをした仲間が駆けつけてくれました。そして最後には、写真家であり、いまではキョウトグラフィの指揮官であるリュシール・レイボーズさんも登場。こういう旧友たちと、今回はじめて会う京都の若い人たち、そこにフランスから来た二人を迎えいれて、一色ではない、友情の手編みの籠のような場が生まれてくる。人が人に出会うということ、そこにすべてがあります。仕掛け人はわたしなのだけど、なんだか、友情の花束のなかにいるような二日間でした。
 あ、でも、ただひとつ。原稿は書けていない。この週末に書けるのかなあ? 月曜の朝は第2クォーターのはじまりで、福岡に飛ばなければならないのですけれどね。

 以下の写真は、昨日、一瞬の合間に立ち寄った「源氏の庭」(廬山寺)の桔梗です。明るい秋の光がやわらかく降り注いでおりました。


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