破急風光帖

 

★ 秋の旅日誌(8)

2015.09.28

★ これが9月の旅の最後なのですが、オックスフォード/ロンドン/パリから帰って間もない、22日23日、連休中でしたが、対馬に行きました。

 わたしが「芸術による地域振興助成」の選考委員長をやっている福武財団の仕事で、対馬アートファンタシアの視察でした。対馬ははじめて。代表者の米田さんのご案内で2日間にわたって、対馬のさまざまなアスペクトとアート作品を見させていただきました。
 まずは襞の多い(というのはレトリックではなく、リアス式海岸と幾重にも続く山並!)自然の美しさに圧倒され、さらには、朝鮮と日本のあいだという位置が果たした歴史的な文化の厚みに感動しました。とりわけ、上対馬の木坂というところにある立派な舞台を備えた海神神社とその前の海岸の藻小屋の佇まいに心を惹かれました。この舞台の上での舞いを観てみたいですね。
 もちろん過疎化も進行していて、いろいろ問題もあるのですが、われわれの21世紀にこの島がさほど手付かずのまま残されているのは、素晴らしいことだと思います。時間はかかるかもしれませんが、ぜひこの島が、人類にとっての「希望」の島へと展開してほしいです。
 またぜひ訪れたいと思います。
 (なお、サムネイルのイメージは、海神神社ではなく、厳原の万松院のイメージです)。
 また下のイメージは、厳原の近くの「鮎もどし」の渓谷です。


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