★ 秋の旅日記 (1)
2015.09.09
★ Oxfordの朝。メインストリートに面したBalliol Collegeの1階の部屋。大きいけれど、古い建物特有の陰気な雰囲気が立ち籠める空間。しかし、慣れてしまうとそう悪くはない。朝、6時。外では荷下ろしの車の音。中庭に出れば、おおきなブナや栗の樹、そのあいだの芝生に灰色の小さな栗鼠が走っているのですが。薄曇りの空、雨は降りそうもありません(一応、わたしの晴の運のおかげということになっています)。
★ というわけで、秋の旅がはじまっています。(今回は、実験的に、旅先からの投稿を試みてみます。)イギリスの旅の3日目です。一昨日、東京からパリ経由でイギリス入り。夕方着いて、ヒースロー空港で、桑田光平先生らと合流し、予約していたタクシーでOxfordに着きました。さすがの長旅に疲れ果て、食事をいただいてすぐに就寝。
そして昨日が、このIHSプログラムの秋の研修の第1日。滞在しているカレッジの案内からはじまって、アシュモリアン美術館、ボードリアン図書館とOxfordの知の伝統の聖域を訪問。わたしは、ここに来るのは二回目、最初はたしか2004年の7月、そのころやっていたロレアルのカラーワークショップの関係で来たのでした。でも、美術館が改装されてすっかり変わって、充実していました。
ここでは、この夏にずっと書いていた美術論の仕事が大きな山を越えたこともあって、それと関連するティントレットやプッサン、クロード・ロランなどの名品をじっくり観れたことが収穫かな。それとエジプト関係のコレクションに眼を奪われました(この部分は、本郷・西洋古典の葛西先生のご案内でもありました)。
(以下続く、と今回は可能なときにアップするというスタイルでやってみます)。