3月3日(日)に駒場キャンパス12号館にて、こまば当事者カレッジ2018年度冬期コース「生きづらさを考える」の第2回として、社会学者の土井隆義先生(筑波大学)をお招きし、「つながり過剰の時代——その社会背景を考えてみよう」というテーマでのレクチャー・ワークを実施しました。
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 近年、コミュニケーション能力・人間関係といったキーワードに大きな関心が寄せられている、といった実感はないでしょうか。そしてこれらのキーワードが生きづらさの原因の一つかもしれないと感じる人は多いのではないでしょうか。
今回は、こうしたコミュニケーション能力・人間関係に関する生きづらさの背景を考えるレクチャーとワークを行いました。土井先生のレクチャー、レクチャーを踏まえた複数のテーマに分かれて少人数でのグループディスカッション、参加者全体のディスカッションの3つで構成されました。
土井先生のレクチャーでは、時代の移り変わりに伴い、固定的な人間関係からより自由で流動的な人間関係となっていった結果、不満が消えていった一方で常に誰かと繋がっていなければならない不安を抱えるようになっていった、という変化を様々なデータと共に学びました。グループディスカッションでは、レクチャーを足がかりに、参加者が人間関係に関して普段から抱いている意見を出し合える場となりました。最後の全体ディスカッションでは、参加者全員が円になって座り、グループディスカッションでの内容を共有しつつディスカッションを行いました。人間関係の行きづらさに関して、他者と積極的にディスカッションする経験はなかなか無いのではないのでしょうか。参加者の皆様も、様々な気づきを得てお帰りになっていったように思います。(報告:遠藤)


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