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Title:

UTCPセミナー「ナビ派の再発見――美術史と趣味の変遷」

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Date:
2010年5月26日(水) 17:00–19:00
Place:
東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーション·ルーム3 [地図

東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター」(UTCP)
中期教育プログラム「イメージ研究の再構築」主催
日仏美術学会後援

セミナー
ナビ派の再発見
美術史と趣味の変遷


提題者:シルヴィ・パトリ(オルセー美術館学芸員)

印象派からナビ派に至るまで、19世紀後半から20世紀初頭にかけてのフランス美術に関する論考を多数発表する一方で、「モーリス・ドニ」(2006)や「フェルディナント・ホドラー」(2007)、「20世紀のルノワール」(2009)、「メイエル・デ・ハーン」(2010)など、近年の重要な展覧会を手掛けた。5月末に東京の国立新美術館で開幕する「オルセー美術館展2010――ポスト印象派」では監修を務めている。

ディスカッサント:

平石昌子(新潟県立近代美術館学芸員)
杉山菜穂子(三菱一号館美術館学芸員)
小泉順也(UTCP)


司会:三浦篤(UTCP)


内容紹介

『芸術における再発見』(1976)のなかで偉大な美術史家フランシス・ハスケルが示したように、美術史とは変化を伴わない普遍的な芸術家と作品の殿堂の上に成り立っているのではなく、忘却と再発見が繰り返され、歴史の流れに変更が加えられた結果としてある。1880年代末にパリで誕生したナビ派運動についても、ある程度まで同じことが言えるだろう。モーリス・ドニ、ピエール・ボナール、エドゥアール・ヴュイヤール、フェリクス・ヴァロットンら中心メンバーたちが忘れ去られることはなかったが、この集団が占めていた地位や彼らの美学は、20世紀初頭にはポスト印象派の歴史や近代美術の物語から姿を消してしまった。20世紀後半になって、ようやくこの運動はそれ自体として再検討されるようになり、パリとチューリヒでは1993年から1994年にかけて「ナビ派――近代美術の預言者」展が開催された。今回のセミナーでは、とくにフランスの事例を取り上げながら、美術館による作品購入の実態と、中心的な芸術家の一人モーリス・ドニが早い時期に手掛けた歴史家としての仕事を通して、先のハスケルの著作の仏訳タイトルでもある「規範と気まぐれ」について考察したい。(S・パトリ)

2010年5月26日(水) 17:00–19:00
東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーション·ルーム3
参加無料|要事前登録

使用言語:フランス語 (当日発表原稿を配布)
参加申込・お問い合わせ:image.studies[at]utcp.c.u-tokyo.ac.jp

【報告】

2010-05-26-patry-seminar-flyer-web.jpg
フライヤーをダウンロード(PDF・約4MB)


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