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Title:

UTCPワークショップ「ロスコ的経験——注意 拡散 時間性」

終了しました
Date:
2009年5月22日(金)18:00–20:00
Place:
東京大学駒場キャンパス10号館301会議室[地図

〈内容〉
戦後アメリカを代表する画家マーク・ロスコ(1903–70)。茫洋とした色面からなる大画面を特徴とする彼の作品は世界中で高い人気を博しており、現在、川村記念美術館(千葉県佐倉市)でも、50年代末に制作された連作〈シーグラム壁画〉を核とする展覧会「マーク・ロスコ 瞑想する絵画」を開催中です(6月7日まで)。この展覧会に呼応する形で、気鋭の美術史家・美術評論家三名をお迎えし、ロスコ作品が生成する絵画的経験の諸相、その歴史的意味を探ります。イメージを多用した視覚的なプレゼンテーションを行いますが、あらかじめ上記の展覧会をご覧いただければ、いっそう理解が深まるはずです。

なおこのワークショップは本年度発足するUTCP中期教育プログラム「イメージ研究の再構築」のプレイベントとしておこなわれます。

〈講師〉
林道郎(はやし・みちお)
1959年生まれ。西洋美術史、美術批評。上智大学教授。主な著作=『絵画は二度死ぬ、あるいは死なない』(全7巻、1–6巻発売中、ART TRACE)、『ゲルハルト・リヒター』(共著、淡交社)、「絵画と空間——ロスコ・チャペルの経験」(『マーク・ロスコ』、淡交社)など。訳書=エミール・ディ・アントニオ+ミッチ・タックマン『現代美術は語る——ニューヨーク・1940–1970』(青土社)など。

田中正之(たなか・まさゆき)
1963年生まれ。西洋近現代美術史。武蔵野美術大学准教授。国立西洋美術館主任研究員 (1996–2007年)を経て現職。00年「ピカソ 子供の世界」展、04年「マティス」展、07年「ムンク」展などを組織。主な論文=「マン・レイにおける女性の目の表現と『不気味なもの』」『美学』第50巻第3号(美学会)、「アリアドネー・ポーズとウォルプタス」『西洋美術研究』5号(三元社)など。

加治屋健司(かじや・けんじ)
1971年生まれ。アメリカを中心とした近現代美術史、美術批評史。広島市立大学准教授。主な論文=「プレもの派としての高松次郎」(『Daiwa Press Viewing Room』8)、「『対幻想』としてのカラー・フィールド」(『マーク・ロスコ』、淡交社)など。訳書=イヴ=アラン・ボワ、ロザリンド・クラウス『アンフォルム 無形なものの事典』(高桑和己、近藤学と共訳、月曜社、近刊)。

〈司会〉
近藤 学(こんどう・がく)
1972年生まれ。西洋近現代美術史。UTCP特任研究員。主な論文=「絵画の危機、彫刻の優位——1940年代末のクレメント・グリンバーグ」『西洋美術研究』7号(三元社)など。

〈参考文献〉
『マーク・ロスコ』企画・監修/川村記念美術館、淡交社、2009年
※上記回顧展カタログ。林道郎さん、加治屋健司さんの論考を収録。
『ロスコ 芸術家のリアリティ』クリストファー・ロスコ編/中林和雄訳、みすず書房、2009年。 
※近年再発見・公刊されたロスコの草稿の邦訳。

使用言語:日本語 入場無料、事前登録不要

【報告】


20090522Rothko.jpg

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