東アジアにおける文体と思考の空間は、漢字文というシステムあるいは漢文脈によって、 一つのゆるやかな圏域を為していた。近代以降、西洋文化との急激な交渉とともに、その圏域はそれぞれの近代文化システムへと再編されていく。このプログラムでは、近代東ア ジアという大転換の場において、伝統思考と近代エクリチュールあるいは伝統エクリチュールと近代思考がいかなるダイナミズムを演じたかに焦点を当てて、協働型の教育研究プログラムを進める。