Title: | シンポジウム「哲学と大学―人文科学の未来」終了しました |
|||
Date: | 2008年2月23日(土) 13:00~18:00 |
Place: | 東京大学駒場キャンパス18号館4階 コラボレーションルーム1 [地図] |
シンポジウム「哲学と大学―人文科学の未来」
本シンポジウムは、UTCPの公開共同研究「哲学と大学」の一環として開催されるものである。公開共同研究「哲学と大学」の目的は、各哲学者の大学論を批判的に考察することで、哲学と大学の制度や理念との関係を問い直すことである。これまでビル・レディングス『廃墟の中の大学』、カント『学部の争い』、フンボルトの大学論を取り上げ、近代の大学の確立と哲学の学問的立場の関係をめぐって議論を積み重ねてきた。
本シンポジウムでは、まず前半でへーゲルとデリダの大学論を取り上げる。近代的大学のモデルとなったベルリン大学で教鞭をとったヘーゲルと、伝統的な大学制度の外部に国際哲学コレージュを創設したデリダがいかなる大学論・教育論を著わしたのかについて論じる。後半では、哲学のみならず、人文学へと議論の射程を広げ、今日の大学制度と人文学の関係を問う。とりわけ、欧州連合の構築ともに進展するヨーロッパの高等教育の再編が人文科学にいかなる影響を与えているのかが検討される。最後の全体討論では、参加者全員で日本の現状を踏まえつつ、人文科学の来るべきあり方を聴衆の方々と共に討議したい。
⇒[報告]
プログラム
司会:西山雄二、宮崎裕助
13:00-14:00
「ヘーゲルにおける大学と哲学」
発表者:大河内泰樹(埼玉大学他非常勤講師) コメント:岩崎稔(東京外国語大学)
14:00-15:00
「哲学、教育、大学をめぐるジャック・デリダの理論と実践」
発表者:西山雄二(東京大学) コメント:鵜飼哲(一橋大学)
15:00-15:30 休憩
15:30-16:30
「ヨーロッパの高等教育再編と人文科学への影響」
発表者:大場淳(広島大学) コメント:藤田尚志(学術振興会特別研究員)
16:30-18:00
全体討議「日本の大学の現状と人文科学の未来」
岩崎稔、鵜飼哲、大場淳、小林康夫(東京大学)
(入場無料、事前予約不要)
【関連イベント】
講演: 「気候変動」と人文学―地表性、再記入、記憶の体制
2008年2月27日(水) 17:00-19:00
場所:東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム3
発表者:トム・コーエン
(ニューヨーク州立大学アルバニー校教授、「批判的気候変動に関する研究所」研究ディレクター)
【関連イベント】
UTCPワークショップ「高学歴ワーキングプア―人文系大学院の未来」
2008年3月17日(月) 17:00~19:00
場所:東京大学駒場キャンパス18号館4階 コラボレーションルーム3
講演者:水月昭道
(浄土真宗本願寺派僧侶〔教師〕 釋昭道、
立命館大学衣笠総合研究機構人間科学研究所研究員)
司会:西山雄二
入場無料、事前登録不要