Title: | 加藤敏講演会「現代社会における不安・抑うつを考える――フロイト-ラカンの見地から」終了しました |
|||
Date: | 【変更】2011年7月8日(金)18:30- |
Place: | 東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム1 |
講演者:加藤敏(自治医科大学)
使用言語:日本語
入場無料・事前登録不要
講演者プロフィール
加藤敏(かとう さとし)
自治医科大学精神医学講座教授・科長。精神病理学・精神神経科学においてとくに統合失調症および躁うつ病を研究。哲学的な関心を基調とする論著では、治療実践の現場で紡ぎだされる臨床知を座標軸にして、人間をめぐる思索をより大きな時空間で展開。『構造論的精神病理学—ハイデガーからラカンへ』(1995年)、『創造性の精神分析—ルソー、ヘルダーリン、ハイデガー』(2002年)に連なる著作として昨年上梓した『人の絆の病理と再生—臨床哲学の展開』では、他者とのあいだで明らかになる自己のメランコリー性のあり方とパラノイア性のあり方を論じ、人と人のあいだに結ばれる絆の多様性と現代における共同性およびその倫理を考察した。主要著訳書として他に『分裂病の構造力動論―統合的治療にむけて』(1999年)、『統合失調症の語りと傾聴―EBMからNBMへ』(2005年)、『フロイト全集』第19巻(監訳、2010年)など。