Events / イベント

« 前へ | 次へ »
Title:

「摂食障害をかかえて生きる 〜当事者・経験者と考える、社会生活やライフイベントとの向き合い方〜」(シリーズ企画)

要登録
Date:
2022年3月〜4月
Place:
東京大学駒場Ⅰキャンパス × オンライン(zoom)

「摂食障害をかかえて生きる
〜当事者・経験者と考える、社会生活やライフイベントとの向き合い方〜」(シリーズ企画)

 2022年3月〜4月に、摂食障害の当事者・経験者であり、その経験に関連した社会活動を行なっている、おちゃずけさん、みせすさんと、摂食障害をテーマとした共同企画を開催します。
 この企画は、全4回で構成されています。各回では摂食障害の当事者・経験者、そのパートナーの方々にご登壇いただき、ご自身の経験や経験に関連する活動の内容をお話しいただきます。また、参加者の皆さんとのグループディスカッションや質疑応答の時間も含まれます。

▼企画のねらい
最近、社会的にひろく認知されてきた摂食障害。一方で、まだ講演イベントなどでは、病気の症状そのものや、治療・回復の仕方に着目されがちです。今回のイベントでは、全体のテーマとして、社会生活やライフイベントに着目します。
各回では、摂食障害の経験者と回復途中の当事者の声をリアルに届けながら、当事者が病気を抱えつつ社会生活をどのように送ってきたか/送っていけるか、支援者はどのようにあるべきか、摂食障害の症状をかかえながらも社会生活を諦めずに続けられるような環境・社会をつくるには、といったことを話し合う場を作りたいと考えています。

【開催日・タイトル・登壇者】
第1回 2022年3月5日(土)13:00〜16:00
「女性のライフイベント(妊活・妊娠・出産・育児)」
登壇者:みせす(当事者・食育活動)、おちゃずけ(漫画家・経験者)、山田理絵(UTCP・社会学)
→現在第1回の参加者募集中。お申し込みはこちらのページから。

第2回 2022年3月27日(日)13:00〜16:00
「恋愛、パートナーとの関係」
登壇者:吉野なお(モデル)、みせす夫妻、おちゃずけ
→現在第2回の参加者募集中。お申し込みはこちらのページから。

第3回 2022年4月16日(土)13:00〜16:00
「学校生活、就活・働き方」

登壇者:みせす、おちゃずけ、摂食障害の当事者・経験者の方々3名

第4回 2022年4月23日(土)
「クロージング」

登壇者:石原孝二(東京大学・精神医学の哲学)、みせす夫妻、おちゃずけ、山田理絵

【開催方式・開催場所】
対面(東京大学駒場Ⅰキャンパス、18号館4階コラボレーションルーム1)とオンライン(zoom)のハイブリット方式を予定しています。

※ただし、新型コロナウイルスの広がりの状況次第で、開催場所を変更する可能性があります。
※このイベントでは、グループディスカッションを予定していますが、ディスカッションにご参加いただけるのは、会場でイベントに参加される方のみになりますのでご了承ください。
※会場にてグループディスカッションが開催される時間(イベント後半30〜40分程度を予定)は一時的に会場の様子の配信が中止されます。グループディスカッション実施後に、イベントのクロージングなどの様子の配信を再開します。

【参加料】無料

【参加方法】回ごとに参加者を募集します。参加者募集は、各回の約1ヶ月前くらいを予定しています。

【参加にあたってのご案内・お願い】
・この企画は医療や支援を目的としたサービスではなく、参加者がテーマについて考える機会を提供することを目的としています。
・この企画では、参加者同士でディスカッションする機会が含まれます(会場参加者のみ)。ディスカッションでは、ご自身の体験をもとに話していただく機会もあるかと思いますが、ご自身について話したくないことは話す必要はありません。
・プライバシー保護のため、ワークショップで話された内容を、主催者やご本人の了解なしに、インターネット上に書き込んだり、ワークショップ以外の場所で話したりすることはご遠慮ください。
・イベントの様子は、ウェブや報告書、論文等での活動報告のため撮影・録画・録音させていただきますので、ご了承の上ご参加ください。
・アンケートの結果やワークでの議論の内容をホームページや報告書・論文などでご紹介させていただく場合があります。


【企画者の自己紹介、企画コメント】

▼みせす(金子浩子)
摂食障害当事者(闘病歴11年)、日本摂食障害協会当事者サポーター、子ども向け食育団体「キッチンの科学プロジェクト」代表・講師
大学時代のダイエットがきっかけで拒食を発症、その後過食、過食嘔吐、無茶食い、オルトレキシアを経験。大手製薬会社に新卒で就職するも再発と悪化。寛解後も結婚出産育児を機に再度発症など紆余曲折を経て、現在二児の母。
摂食障害の予防啓発を目的に講演活動を多数行っている。

<ひとこと>
摂食障害の完治は平均で約10年。治療過程でも一進一退を繰り返すことが多いと言われています。そして特に10~30代の間に、進学、就職、結婚、妊娠育児など、ライフステージの変化の中で摂食障害の悪化や再発の問題が常に隣り合わせと感じています。だからこそ、社会生活の中でどう病気を抱えながら生きるか、とずっと考えてきました。
今回は、一方的なインプットの講演ではなく、多彩な背景のパネラーと参加者と一緒に考えていく時間を今回企画させていただきました。
周りの支援はどうあるべきか、より良い社会をつくるには、支援者はどうあるべきか、当事者はどう発信するべきか。みんなで一緒に考えて行けたら嬉しいです。

▼おちゃずけ
マンガ家、コミックエッセイ作家。
摂食障害経験者。
16歳の頃摂食障害を経験。当時、両親はじめ誰に相談することもできず
自分が病気と言う認識もなく、一人で長く苦しんだ経験から、
当事者に摂食障害を相談できる出会いを得て欲しいと活動している。

2018年から摂食障害当事者を取材しその体験記を、まんが化しブログで発表。
2021年7月に『10代のための もしかして摂食障害?! と思った時に読む本』
(おちゃずけ著・イラスト、作田 亮一監修・解説、合同出版)を出版。

<ひとこと>
摂食障害は若い世代が罹患し、しかも、治るまでに時間が必要な病です。
人生のとても大切な時、
学びの時、恋愛の時、結婚、出産、社会での活躍の時を奪われてしまいます。
では、摂食障害になったら、それら全てを諦めなければならないのでしょうか?
治るまで、それら全てを捨てなければならないのでしょうか?
いいえ、摂食障害を抱えながらも人生も社会での活躍も、手放さずに生きる
そんな生き方もできるはず・・・。
みなさんと、ぜひ一緒に考えていきたいです。

▼山田理絵
UTCP特任研究員。摂食障害について社会学の立場から研究しており、歴史的史料の調査や、当事者や経験者、ご家族、自助グループ、医療者へのインタビュー調査を続けています。

< ひとこと >
インタビュー調査を通じて考えていることの1つに、症状と社会生活がお互いにどのような影響関係にあるのだろう?ということがあります。食事や体型に関する問題は、人間関係からの孤立や社会生活からの疎外といった別の問題を生み出す場合があります。自分がそれまで大切にしていたこと、好きだったことさえ見失ってしまうことで、症状中心の生活を送ることを余儀なくされ、苦しみや空虚感が強まる場合もあるように思います。
今回のイベントでは、症状を持ちながらも、他者や社会とかかわりながら、いかにして症状に自分をうばわれずに生きていけるか、そんなことを登壇者の経験から学びながら、参加される方々とともに考えを話し合っていきたいです。

Living_with_eating_disorders_poster.jpg

ポスターをダウンロード


主催:
東京大学総合文化研究科・教養学部附属「共生のための国際哲学研究センター」(UTCP)
日本学術振興会科学研究費若手研究「摂食障害の『ニューロ・バイオロジカル』モデルが医師・患者・家族に与える影響の考察」(代表者:山田理絵)


« 前へ  |  次へ »
  • HOME>
    • Events>
      • 「摂食障害をかかえて生きる 〜当事者・経験者と考える、社会生活やライフイベントとの向き合い方〜」(シリーズ企画)
↑ページの先頭へ