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Title:

シリーズ・身体との共生のために 第17回「自傷行為の社会学 ——〈身体化された感情〉と「物語」のゆくえ」

要登録
Date:
2026年3月28日(土)14:00-16:00
Place:
駒場Ⅰキャンパス 101号館1階EAAセミナールーム & Zoom

シリーズ企画「身体との共生のために 〜21世紀の自己と身体をめぐる対話〜」
第17回 自傷行為の社会学——〈身体化された感情〉と「物語」のゆくえ

 2025年7月から、シリーズ企画「身体との共生のために 〜21世紀の自己と身体をめぐる対話〜」をスタートしました。この企画は科研費(23K12596)のプロジェクトと東京大学UTCPとの共催の企画となります。
 
 この企画では、哲学、人類学、社会学、医学、心理学、ファッション、演劇、音楽など様々な専門領域で、「身体」にひろく関連するご研究・ご活動をなさっている方々を、登壇者としてお迎えします。
 登壇者の方々のレクチャーやインタビューを通して、「私たちは自己の身体の他者性とどのように付き合っているのか」、「現代社会に特有の身体観を規定する要素にはどのようなものがあるか」といったことを検討したり、身体に関して現代の人々がかかえる様々な葛藤に対する処方箋を導くような議論をしていきたいと考えています。


第17回 自傷行為の社会学——〈身体化された感情〉と「物語」のゆくえ

登壇者:澤田唯人(大妻女子大学共生社会文化研究所特別研究員)

日時:2026年3月28日(土)14:00-16:00
場所:駒場Ⅰキャンパス 101号館1階EAAセミナールーム & Zoom
対面参加:こちらからお申し込みください。
オンライン参加:こちらからお申し込みください。

 自傷行為を理解するとは、いったい〈何を〉理解することなのだろうか。自傷行為のもつさまざまな機能や効果を理解するということなのだろうか。
 たとえば、ある人が涙を流し、私たちがその涙の意味を理解したいと願うとき、私たちはその涙の「機能」や「効果」を理解したいわけでも、理解しているわけでもないだろう。私たちがその人の流す涙の意味を理解するとは、ほかならぬその他者の人生のなかで、そのとき、涙というかたちでしか生きることができなかった〈ことば〉を理解し、それをひとつのかけがえのない語りとして聴こうとすることのうちにある。
 同じことは、自傷行為にもいえるだろうか。私たちがある人の生きる自傷行為を理解するとは、その人の人生のなかで、そのとき、自傷行為というかたちで身体化されるほかなかった〈ことば/声〉を、ひとつの語りとして聴こうとすることのうちにあるのだ、と。
 本発表では、こうした可能性を(インタビュー調査に基づく)いくつかの当事者の「ライフストーリー」と〈身体化された語り〉との関係にみつめ、主体(人間)が語るだけではなく、身体を通じて感情が語りだそうとするもうひとつの物語のゆくえとそのケアについて考えたい。

♦︎講師紹介♦︎
澤田 唯人(さわだ・ただと)
大妻女子大学共生社会文化研究所特別研究員。慶応義塾大学大学院社会学研究科社会学専攻後期博士課程、日本学術振興会特別研究員などを経て現職。博士(社会学)。専門は、感情と行為の社会学、とくにリストカットなどの自傷行為をめぐる質的調査研究を通じて、他者だけでなく自分自身にとっても「名前のない感情」や「不可解な行為」を生きざるを得ないこと、その物語性と身体性とともにあり、応答する術や倫理(ケア、犠牲、赦しなど)の問題を社会学的に考えています。


シリーズ企画のコンセプトはこちらからご覧ください。


主催:
JSPS科研費「タトゥーの社会問題化とファッションとしてのタトゥーのカテゴリー化実践に関する考察」
(研究代表者:山田理絵、23K12596)
共催:
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属「共生のための国際哲学研究センター」(UTCP)上廣共生哲学講座

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