Title: | 【関連イベント】認知哲学研究会第4回「認識論の自然化と認知的ニッチ構築」終了しました |
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Date: | 2011年9月17日(土)14:00-17:00 |
Place: | 東京大学駒場キャンパス16号館1階107号室 |
講演者:
植原亮(日本学術振興会特別研究員PD [日本大学]・UTCP共同研究員)
講演タイトル:
認識論の自然化と認知的ニッチ構築
講演概要:
認識論の自然化プロジェクトでは、知識を自然現象として捉え、知識に関する成熟した経験科学を最終的に確立することが、ひとつの大きな目標となります。この発表では、このような認識論の自然化プロジェクトの一環として、人間の知識をあくまでも自然現象の一種として位置づけつつも、他の動物とは異なるその独自のあり方を捉えるにはどのような方向が可能なのか、という問題を検討したいと思います。そのためにまず、人間の認知の独自性を捉える観点として近年注目を集めつつある「認知的ニッチ構築」の見方を導入します。認知的ニッチ構築とは、おおむね、認知的課題の遂行のために、人間が周囲の環境構造を改変していくことを指します。次にこの見方と、現在の自然主義的認識論における標準的な見解であるとされる知識の信頼性主義との結びつきを明らかにし、そのうえで、認知的ニッチ構築によって人間の知識のあり方にどのような独自の側面が生じることになるのかを論じていきます。最後に、以上の方向にとって問題となると思われる点を検討したいと思います。
世話役:
信原幸弘(東京大学・UTCP)
使用言語:日本語
入場無料・事前登録不要