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Title:

UTCPワークショップ「サステナビリティと倫理―評価基準の策定にむけて」

終了しました
Date:
2009年11月10日(火)17:00–19:00
Place:
東京大学駒場キャンパス|18号館4階|コラボレーション・ルーム3[地図

【開催要項】
使用言語: 英語
参加費無料,事前登録不要

【プログラム】
司会:
  村松真理子(UTCP)
オープニングリマーク:
  Carlo Naldi (トリノ工科大学副学長)
イントロダクション:
  Ludovico Ciferri (トリノ工科大学,ISMB)
基調講演:
  Patrizia Lombardi(トリノ工科大学)
提題:
  石原孝二(UTCP)
  関谷翔(UTCP)
ディスカッション
総括:
  小林康夫(UTCP)

【報告】


091110_Sustainability_Poster.jpg

ポスターをダウンロード (PDF: 1.25MB)

【開催要旨】
2009年5月イタリアのトリノでG8大学サミットが開かれ,「持続可能で責任ある発展のための教育研究にかんするトリノ宣言」が採択されました.その中で,持続可能な社会の構築というテーマのもとに4つのE,すなわちEconomic development,Ethical approach,Energy policy,Ecosystemが包摂され,持続可能性という概念の大枠が定められています.また,持続可能に発展する社会の構築に大学が責任をもつことがトリノ宣言で謳われています.とりわけ大学の責任として取り上げられているのが,大学自身がモデルとなることで持続可能性にたいする社会的関心を惹起させること,同時に若い世代への教育,細分化された専門知識の統合による持続可能な社会の構築についての研究,その研究成果を社会に還元すること,などです.

トリノ宣言に則り,現在わたしたちは持続可能な社会の構築に向けた具体的作業を開始する段階にあると言えるでしょう.そこでまず問題となるのが持続可能性の評価基準の策定です.すなわち,持続可能性概念を操作的に定義していくことで,持続可能な社会の構築という壮大なリサーチプログラムの具体的目標を定めることが,現段階の課題だと思われます.こうした観点からすると,4つのEに含まれるEthical approachの重要性が際立ちます.というのも,持続可能性の評価基準の策定とは「社会が持続可能であるためにはどういった条件を満たしていなければならないか」,さらに「持続可能な社会とはどうあるべきか」という哲学的・倫理学的な課題だからです.

以上の点を踏まえて,UTCPでは下記の通り,持続可能性の評価基準の策定をテーマにしたワークショップ「サステナビリティと倫理―評価基準の策定にむけて」を開催します.日本ではすでに北海道大学がサステナビリティをめぐる議論の発展に力を入れており,「サステナビリティ・ウィーク2009」も開催されています.今回のUTCPでのワークショップは「サステナビリティ・ウィーク2009」の参加者を招き,持続可能性の議論を東京でもさらに発展させていこうと思います.


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