2018年夏期コース「認知症を考える」(ご案内)

こまば当事者カレッジは、2018年夏期コース「認知症を考える」を5月より開催いたします。
本コースのプレイベントとして行われたシンポジウムで、参加者からシンポジストに対して様
々な質問が寄せられました。そのなかに、次のような趣旨の質問がありました。ご自身が認知
症になったらどのように生きたいですか?シンポジストの1人は次のように応答しました。こ
の問い自体が、認知症になったら生き方を変えなければならないということを前提にしている
のではないでしょうか?
認知症と診断されてもそれまでの本人の歴史を尊重し、未来への希望を叶えるために、当事者、
専門家や支援者、家族、一般の人々はどうすればいいのでしょうか?本コースでは、そうした
社会の実現に向けて積極的に発言されている専門家と当事者の方々を講師としてお招きし、共
に学び、考えていくことを目的としています。
本コースは、全6回(予定)のレクチャー&ワークによって構成されています。各回のレクチャ
ー&ワークは、講師によるレクチャー部分の前半と、レクチャーを受けて、講師と参加者の皆
さんで議論していただくワーク部分の後半に分かれます。ワークでは、各回のテーマについて、
小グループに分かれてディスカッションなどを行う予定です。全6回のレクチャーとワークを
通じて、認知症の当事者にとって生きやすい社会とはどのようなものなのかを考えていきたい
と思います。

                                      2018年3月
                                 こまば当事者カレッジ

コース日程(予定)
※いずれも13時~17時を予定
会場:東京大学駒場Iキャンパス内

レクチャー&ワーク テーマ・講師
(※各テーマは暫定的なもので変更の可能性があります。)
5月12日(土) 「認知症って何ですか?」樋口直美(レビー小体病当事者)、山口泰弘(東京大学医学部附属病院老年病科 講師)
6月24日(日) 「ユマニチュード:ケアの技法」本田美和子(国立病院機構東京医療センター)
7月14日(土) 「認知症の人類学」北中淳子(慶應義塾大学)、小林孝彰(認知症ケア町田ネット世話人)
7月21日(土) 「介護現場からの問い」金山峰之(ユアハウス弥生)、堀田聰子(慶應義塾大学)
8月4日(土) クロージングワークショップ 

※他に上野秀樹さん(千葉大学)を講師として予定していますが、日程は未定です。日程が決まり次第ご案内します。

・プレイベントのシンポジウムで2月中のご案内をお知らせしていましたが、遅くなってしま
い申し訳ありません。
・各レクチャー&ワークごとに参加者を募集します。(募集開始時期は未定です。ご希望の方
には、募集開始時にご連絡しますので、件名を「2018夏期コース案内希望」として、下記
お問合せ先にメールをお送りください。)
・各レクチャー&ワークの定員は100名を予定しています。
・本コースは学びの場を提供するものであり、本コースに参加しても何らかの資格や権利が得
られるものではありません。
・本コースの参加費は無料です。(懇親会や昼食会などを行う場合には、会費を頂戴いたしま
す。また、テキストなどを使用する場合には、原則として各自でご用意していただくことに
なります。)
・コースの様子をウェブや報告書、論文等での活動報告のため撮影・録画・録音させていただ
きますので、ご了承の上ご参加ください。撮影・録画・録音した記録を直接研究に使用する
場合には、改めてご本人の承諾を得たうえで使用させていただきます。
・アンケートの結果やワークでの議論の内容をホームページや報告書・論文などでご紹介させ
ていただく場合があります。

お問合せ先:tojisha-college [アットマーク] utcp.c.u-tokyo.ac.jp ※[アットマーク]を@に変換してください。

※こまば当事者カレッジは、東京大学大学院総合文化研究科・教養学部付属「共生のための国
際哲学研究センター」(UTCP)・上廣共生哲学寄付研究部門(「障害と共生」プロジェクト)
の主催によるものです。本カレッジは、様々な障害をもつ当事者、当事者の家族、支援者、専
門職、研究者、学生などが共に学ぶ場を提供することを目的としています。各期にテーマを設
定したコースを開講し、各コースでは、障害に関して様々な視点から研究や活動を行っている
方を講師としてお迎えします。

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