タイトル:障害と当事者・マジョリティとマイノリティ
講師:熊谷晋一郎(東京大学)、綾屋紗月(東京大学)
概要:
社会モデルは、障害を少数派の心身の「中」にではなく、多数派向けの社会環境と少数派との「間」に宿るものと考え、社会環境の側を少数派にあったものへと改変する可能性を切り開いた。しかし、発達障害や精神障害など多数派との差異が認知されにくい場合、社会環境をどのように改変すべきか分かりにくい。この回では、自閉症スペクトラム症を例にとり、社会モデルに先だって当事者研究によって認知されにくい差異やニーズを可視化することの大切さを考える。