Members / メンバー紹介

 
Name:

中尾 麻伊香 (なかお まいか)

Fields:科学・技術の文化史、ポピュラーサイエンス
Category:
共同研究員
東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター」(2007-2012)時のもの(2012年3月31日時点) 。
 
Contact goa.maika[atmark]gmail.com
 
近況

科学技術に関する言説や表象の歴史研究をしています。現在執筆している博士論文では、被爆国となる以前の日本において原爆(原子力)がどのように想像されてきたのかを検討し、戦前から戦後にかけての連続性と不連続性を考えています。最近は特に、目に見えない放射線の人体への影響がどのように認識されてきたかという点に関心を寄せています。

オーラルヒストリーにも取り組んでおり、物理学者(原子核、高エネルギー物理学など)へのインタビューを行っています。2009年にドキュメンタリー映画『よみがえる京大サイクロトロン』を制作し、各地で上映会を開催してきました。昨年英語字幕を作成し、ドイツ(ボーフム大学)とアメリカ(ハワイ大学)での上映とディスカッションを行いました。上映希望の方はご相談ください。

研究紹介については<UTCP Juventus 2008>,<UTCP Juventus 2009>をご覧ください。

ReaD&Researchmap http://researchmap.jp/nakaomaika/

 
所属/職位:

日本学術振興会 特別研究員(DC2)
東京大学 大学院総合文化研究科 広域科学専攻相関基礎科学系 (科学史科学哲学) 博士課程
UTCP(共生のための国際哲学教育研究センター)共同研究員


所属学会 


日本科学史学会
Society for Social Studies of Science (4S)
The International Society for the History of East Asian Science Technology and Medicine (ISHEASTM)


学位論文


卒業論文
 「夢を生きる―表現者へのインタビュー」
 東京学芸大学教育学部芸術文化課程、2004年1月提出 (主査・畑中佳樹教官)


修士論文
 「「核」とイメージ―博物館展示の考察」
 神戸大学大学院総合人間科学研究科、2006年1月提出 (主査・塚原東吾教官)

主要業績
- 論文:

(エッセイなどを含む)

「4S&EASST CONFERENCE 参加報告」(STS NETWORK JAPAN, NEWS LETTER, 2004 vol.15 no.2)
「京大サイクロトロンの物語」(Web Publishing of サイエンスライティング講座@京都2006)
「科学技術史の棚卸し:京大サイクロトロンをいまに伝える」(『日本加速器学会誌』Vol.5, No.1、塩瀬隆之・林衛・中尾麻伊香、2008、70-74)
「京大サイクロトロンの歴史を語り合う:ドキュメンタリー上映試写会から」(『日本加速器学会誌』Vol.5, No.2、中尾麻伊香・林衛・塩瀬隆之、2008、160-163)
「サイクロトロン破壊から」(市民科学2008年11月号「戦時下の科学——ドキュメンタリー『よみがえる京大サイクロトロン』を見て」開催報告)
"Toward Catastrophe: Images of Atomic Energy in Western and Japanese Literatures. in The Proceedings of the 3rd BESETO Conference of Philosophy," UTCP: DALS (2009), 353-360.
「捨てられた京大サイクロトロンのその後」(『日本物理学会誌』第6号、2009、461-462)
"The Image of the Atomic Bomb in Japan before Hiroshima," Historia Scientiarum, vol. 19-2 (2009), 119-131.
NAKAO Maika, SUMIDA Tomohisa, ASAKURA Reiko, "Representations of the Brain in Modern Japan- Through Analysis of Medicine Advertisements in the Meiji, Taisho and Showa Periods," The Proceedings of the 4th BESETO Conference of Philosophy (2010), 563-569.
中尾麻伊香・住田朋久「近代日本の脳病薬広告にみる脳」(UTCP「脳科学と倫理」プログラム編『脳科学時代の倫理と社会』2010、239-260)
中尾麻伊香「変容と破壊をめぐる想像力—再来する錬金術師たち」『ユリイカ』2010年12月号「特集 荒川弘」 152-159.

主要業績
- その他:

口頭発表

中尾麻伊香・川村覚文・中森圭二郎・西村友香理「「核」の展示とイメージ」(STSネットワークジャパン 2006年研究発表会 東京大学先端研 2006年3月26日)
「「核」のイメージ分析―博物館の展示より―」(東京工業大学 火曜ゼミ 2006年11月21日)
「大衆雑誌における「科学」と「兵器」―1930~40年代」(東京工業大学 火曜ゼミ 2007年10月30日)
「戦前日本における原爆観」(国際関係と科学・技術 研究会 文化女子大 2008年4月12日)
「戦前戦中日本の大衆文化にみる原爆イメージ」(日本科学史学会 2008年年会 電気通信大 2008年5月25日)
"Images of the Atomic Bomb before and during the War in Japan" The 12th International Conference on the History of Science in East Asia, Johns Hopkins University, July 14, 2008.
"Images of the Atomic Bomb in Wartime Japan" International Workshop on the History of Nuclear Physics, National Tsing Hua University (Taiwan), Oct 31, 2008.「戰時的日本原子彈印象」(核子物理學史國際工作坊 清華大學 2008.10.31)
"Toward Catastrophe: Images of Atomic Energy in Western and Japanese Literatures" at The third BESETO Conference of Philosophy, The University of Tokyo, Jan 11, 2009.
「ヒロシマ以前の日本における原爆イメージ」違いを超えて―日韓核問題国際シンポジウム
“Images of the Atomic Bomb in Japan before Hiroshima”Beyond Differences: International Symposium on Nuke Histories in Japan and Korea, Tokyo Institute of Technology, Mar 7, 2009.
NAKAO Maika, SUMIDA Tomohisa, ASAKURA Reiko, "Prevention, Therapy, and Enhancement: Brain Images in Japanese Medicine Advertisements, 1896-1977," 4S Annual Meeting Dec 31,2009.
"Imagining and Representing the Superweapon: Scientific Discourse on Atomic Weapons from Pre-war to Post-war Japan,"Benkyokai at Columbia University, Nov 6, 2009. 
"Representations of the Brain in Modern Japan- Through Analysis of Medicine Advertisements in the Meiji, Yaisho and Showa Periods," The 4th BESETO Conference of Philosophy, Seoul National University, Jan 8, 2010.
「海野十三の空想科学小説における兵器のファンタジー」(UTCPワークショップ「ファンタジーの反射=反省(リフレクション)」2010年3月 )
"Imagined Superweapons in Juza Unno’s Science Fiction around WWII," 4S Annual Meeting (Society for Social Studies of Science), University of Tokyo, August 26, 2010.
“Robotics in Japanese Popular Culture” International Workshop "Future of Robotics in Germany and Japan: Intercultural Perspectives and Technical Opportunities," Dresden University of Technology, Nov 11, 2010.
"Narratives Surrounding the Emergence and Immediate Aftermath of the Atomic Bomb," Symposium on "Science and national identity after 1945," the 4th International Conference of the European Society for the History of Science, Barcelona, Nov 18, 2010.

司会コメントなど

【司会】神戸シンポジウム「人体について考える:ドネーションと資源化のはざまで」 神戸大学, 2004年11月28日.
【特定質問】"Is Emotion Reduced by Technology? A Consideration on the Trolley Cases." at UTCP Lecture Series: Jesse J. Prinz, University of Tokyo, July 22, 2008.
【ファシリテーター】第2回こまば脳カフェ「食べて治す認知症!?―食物と薬物のあいだ」May 27, 2009.
【評者】合評会 日野川静枝『サイクロトロンから原爆へ―核時代の起源を探る』Nov 24, 2009. 
【司会】グローバル・ヒバクシャ「ヒロシマ・ナガサキのイメージ」日本平和学会分科会, Nov 29, 2009.
【コメント】「連続セミナー:社会のなかの科学の諸相」第二回セミナー「巨大科学と科学コミュニケーション」第二部:八木絵香著『対話の場をデザインする』書評会Feb 27, 2010.
【司会】"Science Fiction and STS: Cultural Imagery of Future Technology, War, and City," 4S Annual Meeting (Society for Social Studies of Science), University of Tokyo, August 26, 2010.
【司会】シンポジウム「STSと創作」STSネットワークジャパン夏の学校2010.

その他

【映像作品】ドキュメンタリー映画『よみがえる京大サイクロトロン』監督、制作(2009)
 *第50回科学技術映像祭部門優秀賞(ポピュラーサイエンス部門)受賞

【パネル展示】荒川徹+中尾麻伊香+ICC(四方幸子+明貫紘子), 協力:柴俊一(NTT出版)「光と知覚をめぐる年表」展覧会『ライト・[イン]サイト』NTTインターコミュニケーション・センター(2008年12月6日-2009年2月28日)

映画上映&トーク

「戦時下の科学――ドキュメンタリー『よみがえる京大サイクロトロン』を見て」第28回市民科学講座、文京シビックセンター、2008年8月2日.
「『よみがえる京大サイクロトロン』上映&語り合いの会」サイエンスアゴラ2008. Nov 23.
Cinema Typhoon@カルチュラル・タイフーン2009. July 5.
「戦時期の科学研究とその<遺産>」東大科哲の会第10回談話会, Nov 14, 2009. 
「捨てられた京大サイクロトロン:戦争と科学をめぐって」科学史学校第22期, Nov 28, 2009.
ほか、上映活動についてはブログを参照ください。

UTCPでの活動については、ブログ報告をご覧ください。

ホームページ:

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