UTCPシンポジウム 自由になりたい「わたし」× 自由になれない「わたし」
　　　　　　　　〜吉野なおさんと考える、見た目、人間関係、社会〜

　このシンポジウムでは、プラスサイズモデル・エッセイストの吉野なおさんをお招きします。
2023年6月に刊行されたご著書についてのお話をうかがいながら、「わたし」と「社会」との
付き合い方、そして、自由になりたい「わたし」が、自由になれない「わたし」とどう付き合
えるかを考えます。

　近年、「個性を尊重して」、「自分らしく」、「ありのままに」生きようというメッセージ
に接することがあります。そうしたメッセージは、時に私たちを元気づけてくれます。でも、
自分らしく生きるってなんだろう？それができないからこそ悩んでしまう、と思うこともある
かもしれません。
　自分の見た目や体型のこと、試験の結果や将来のこと、友達や恋人との関係のこと——。
本来は他人と比べて落ち込んだり、気にしたりする必要はないのかもしれないけれど、数値や
順位、「これが標準」という価値観など、社会には誰かとの比較を促す仕組みで溢れています。
では、社会のさまざまな「ものさし」をかわして、もっと楽に生きるにはどうすればいいので
しょうか？あるいは、社会の「ものさし」も参考にしながら、自分だけの「ものさし」を作っ
ていく方法はあるのでしょうか？

　シンポジウム後半では、「哲学対話」を実施します。一人で考えるのは難しい、かといって
人にも相談しにくい、この問題。哲学対話を経由して、参加者と登壇者とで、ともに、少しず
つ、安全に、この問いを考える言葉を探しましょう。

【日時】2023年11月19日（日）13:00〜17:00

【場所】
対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド形式にて実施。
対面：東京大学駒場Ⅰキャンパス18号館コラボレーションルーム1＆オープンスペース
https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_17_j.html
※ 対話のワークショップの都合上、会場を変更いたしました。

【登壇者】
講演：吉野なお（プラスサイズモデル・エッセイスト）

2023年6月にご著書『コンプレックスをひっくり返す——見た目のなやみが軽くなる「ボディ
・ポジティブ」な生き方』（旬報社、2023年）』を刊行。
吉野さんは、ご活動のなかで摂食障害の経験者であることを公表し、ご自身の経験について講
演会などを通じてお話をなさっています。また、オンラインセッションを主導され、見た目や
体型、人間関係などについて、多くの人々の悩みやエピソードにも接していらっしゃいました。

講演聞き手：山田理絵（UTCP）
コメンテーター：大塚愛美（東京大学教養学部PEAK学生）、松井映璃（十文字学園女子大学教育人文学部心理学科学生）、
　　　　　　　　安丸芽生（東京大学教養学部PEAK学生）

哲学対話の紹介：堀越耀介（UTCP）
ファシリテーター：中里晋三、宮田晃碩、Laila Cassim、桑山裕喜子、秋場智子（UTCP）、
　　　　　　　　　梶谷真司（UTCPセンター長）

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デザイン：Laila Cassim

【対象者・参加方法】
対象者：主に10代〜20代前半の方を対象としています。
参加費：無料
参加方法：参加方法に応じて下記からご登録ください。参加方法が変わった場合にはご自身
でキャンセル・再登録のお手続きをお願いします。

■ 会場で参加する方はこちらからご登録ください

■ オンライン（Zoom）で参加する方はこちらからご登録ください

【進行（予定）】
13:00〜13:10 オープニング
13:10〜13:30 吉野さんからこれまでのご活動の紹介
13:30〜14:00 書籍についてのご紹介・対談

14:00〜14:10 休憩

14:10〜14:30 コメントとリプライ
14:30〜14:50 質疑応答
14:50〜15:00 後半の哲学対話の紹介

15:00〜15:10 休憩

15:10〜15:20 グループ分け、みんなで会場設営
15:20〜16:30 哲学対話（終了後の休憩含む）
16:30〜17:00 参加者からのコメントなど

17:00　クロージング

【主催】
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属共生のための国際哲学研究センター（UTCP）
上廣共生哲学講座