〈哲学×デザイン〉プロジェクト36 in 名古屋
「居場所」って、「交流」って、何なのさ？

全国こども福祉センターの活動は面白い。そもそも団体名と活動が見事に不一致である。「全国」「こども」「福祉」「センター」のいずれもあっさり裏切って、実際は名古屋駅前で20歳前後の若い人たちが週に一度、着ぐるみ姿で街頭に立って仲間を増やし、自分たちが楽しい居場所を作る「交流」をしている。

全国こども福祉センターとの出会いは、昨年実施したイベント（〈哲学×デザイン〉プロジェクト30 「障壁を越えて、出会いにかける」）だった。そして梶谷はイベント直後から、中里は本年3月から月に一度活動に参加している。何か目的があるわけではなく、ただ不思議と面白いのだ。

しかし、全国こども福祉センターの活動の面白さはなかなか言葉にしづらい。もっともらしい説明は「面白さ」を台無しにする、ということもあるだろう。だがそれ以上に、ここに立てば全貌が見渡せるような都合のよい地点が見当たらない活動なのだ。メンバー一人ひとりの背景、参加する理由、参加の仕方はすべてがそれぞれで、それぞれなのにごく自然に同居している。

今回は、改めてこの不思議な面白さを味わってみたい。みんなが作っている「居場所」って、みんながしている「交流」って、何なんだろう？

もちろんメンバーの若者たちに大いに参加してもらう。そうじゃなきゃ始まらない。

日時　2022年10月23日(日) 13：00 – 15：00
場所　Zoom開催（全国こども福祉センターの事務所からライブ配信）

参加無料・事前登録制（申込はこちら↓）
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/meeting/register/tZAvd-mvrDwrHdA5EGyX-9i5KBiFAhmZJKLy

講演者
　全国こども福祉センターの代表・荒井和樹さんと、メンバーたち

ホスト
　全国こども福祉センターの謎の応援団・梶谷真司と中里晋三

〈主催〉
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属　共生のための国際哲学研究センター（UTCP）上廣共生哲学講座