Title: | 【関連イベント】認知哲学研究会第3回「快楽について」終了しました |
|||
Date: | 2011年7月23日(土)14:00-17:00 |
Place: | 東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム1[地図] |
講演者:
成田和信(慶應義塾大学)
講演タイトル:
快楽について
講演概要:
この報告では、幸福についての快楽主義(「幸福は快楽だけによって構成される」という考え方)をめぐる議論の中で「快楽とは何か」という問題に対して提示されているいくつかの見解を概観します。「快楽とは何か」という問題に関しては、大きく分けて二つの見解があります。ひとつは、「感覚説」とでも呼べるようなもので、「痛さや痒さの感覚があるのと同じように、快の感覚という独特の感覚が存在し、痛さや痒さの感覚には痛さや痒さというクオリア(どう感じられるかという意味での感覚的な質)がともなうように、快の感覚には快さというクオリアがともなう」と主張します。もうひとつは、「態度説」とでも呼べるようなもので、「快の感覚という独特の感覚などは存在せず、快さとは、心的状態や命題に対する心的態度である」と主張します。これらの見解を比較しながら、それらの利点と欠点を明らかにすることが、この報告の目的です。
使用言語:日本語
入場無料・事前登録不要