Title: | 【共催イベント】ジャン=ピエール・デュピュイ講演会「悪意なき殺人者と憎悪なき被害者の住む楽園」――ヒロシマ、チェルノブイリ、フクシマ終了しました |
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Date: | 2011年6月30日(木)18:00-20:00 |
Place: | 東京大学駒場キャンパス数理科学研究科大講義室[地図] |
講演者:ジャン=ピエール・デュピュイ(エコール・ポリテクニーク名誉教授・フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)倫理委員会委員長)
司会:増田一夫(東京大学)
――今日、悪の問題を考えることは、私たちが後世に残した二つの根本的な概念をとらえることを意味している。これらの概念はドイツ語系哲学において一定の伝統(ハンナ・アレント、ギュンター・アンダース、ハンス・ヨナス、イヴァン・イリイチら)をなしているが、すなわち「悪の不可視性」と「未曾有の大惨事に直面した際の盲目」という概念である。本講演では、これらの概念をチェルノブイリ原子力事故と、去る三月に日本を震撼させた福島の悲劇に照らして検討する。――
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講演者プロフィール
エコール・ポリテクニーク卒。エコール・ポリテクニーク名誉教授(社会哲学、政治哲学)、スタンフォード大学教授(哲学・文学、政治科学)、技術アカデミー会員、鉱業会議(Conseil général des Mines)名誉会員。フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)倫理委員会委員長。イミタシオ財団(Fondation Imitatio)研究ディレクター。
近著
The Mechanization of the Mind (Princeton University Press, Princeton, 2000); Pour un catastrophisme éclairé (Seuil, Paris, 2002); Avions-nous oublié le mal? Penser la politique après le 11 septembre (Bayard, Paris, 2002); La Panique (Les empêcheurs de penser en rond, Paris, 2003); Petite métaphysique des tsunamis (Seuil, Paris, 2005); Retour de Tchernobyl: Journal d'un homme en colère (Seuil, Paris, 2006); On the Origins of Cognitive Science (The MIT Press, Cambridge, Mass., 2009); La Marque du sacré (Carnets Nord, Paris, 2009); Dans l’œil du cyclone (Carnets Nord, Paris, 2009); Penser l'arme nucléaire (PUF, Paris, à paraître).
使用言語:フランス語(日本語逐次通訳あり)
入場無料・事前登録不要
主催:
科学研究費・基盤研究B「共生の宗教へむけて――政教分離の諸相とイスラーム的視点をめぐる地域文化研究」(研究代表者:増田一夫)
東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター」(UTCP)