Events / イベント

« 前へ | 次へ »
Title:

【関連イベント】ドキュメンタリー映画「哲学への権利——国際哲学コレージュの軌跡」上映+討論会

終了しました
Date:
2009年12月5日-2010年3月27日(4月以降も各地で上映継続)
Place:
日本およびフランス各地

DroitPhilo.gif

1983年、ジャック・デリダらが脱構築の論理をもとにパリに創設した半官半民の独創的な研究教育機関「国際哲学コレージュ」をめぐる初のドキュメンタリー映画。収益性や効率性が追求される現在のグローバル資本主義下において、哲学や文学、芸術などの人文学的なものの可能性をいかなる現場として構想し実践すればよいのか。監督・西山雄二が歴代の議長を含む関係者7名へのインタヴューを通じて、大学、人文学、哲学の現在形と未来形を描き出す。

国際哲学コレージュが受け入れてきた数々の革新は、根底的に変容しつつある世界へと思考をたえず開いてきた。この意味で、映画『哲学への権利』は「世界を変化させる」作業に対するきわめて貴重な貢献である。こうした変化の端緒が開けるのは、「世界」が意味するものの「解釈」を通じて、つまり、「国際」や「哲学」が意味するものの解釈を通じてなのだから。(ジャン=リュック・ナンシー:ストラスブール大学名誉教授)

多種多様な角度からの鑑賞が要求される、哲学に関するたぐい稀な映画。私たちは、現代哲学が引き受けるべき責務を、西洋と非西洋という言説を乗り越えた世界を体現するという現代哲学の責任をたしかに思い出す。(酒井直樹:コーネル大学教授)

映画『哲学への権利』は過去の映画ではない。現在の世界における哲学の状況を問いながら、本作品が描き出すさまざまな方向性は、まちがいなく、未来の思考にとっての重大な指針となるだろう。(カトリーヌ・マラブー:パリ第10大学准教授)

デリダの弟子であるカトリーヌ・マラブーなどが喋っている映像を見ていると、デリダ的精神がどういう形で血肉化して生き継いでいるかということが具体的に見えてくる。この映画ではデリダの魂がまさに制度として生き継いでいることがわかって、力強いというか、少し胸が熱くなる思いがした。(東浩紀:批評家)

デリダが柔軟かつ強靭な精神でつくりあげた国際哲学コレージュはまさにひとつの奇跡。映画「哲学への権利」はこのきわめて特殊な研究教育機関に関する記録であると同時に、教育とは何か、人文学はいかにあるべきか、その理想形を考える上での参照点となる。(佐野好則:国際基督教大学上級准教授)

人々を貫き、人々をつなぐ『哲学への権利』という映像作品および作品上映運動は、おそらくは監督・西山雄二という個人に端を発するものではない。また、国際哲学コレージュという運動すら、おそらくはデリダだけに帰着するものではない。デリダをも貫いて流れ来たった力、思考の力の旅こそがこの「作品」の真の「作者」なのであり、これこそが「哲学」にほかならないのだ。(藤田尚志:九州産業大学講師)

出演:ミシェル・ドゥギー、フランソワ・ヌーデルマン、ブリュノ・クレマン、カトリーヌ・マラブー、フランシスコ・ナイシュタット、ジゼル・ベルクマン、ボヤン・マンチェフ 
音楽:matryoshka (Novel Sounds) http://www.matryoshka.jp
監督:西山雄二
特別協力:国際哲学コレージュ
助成:文部科学省研究費補助金若手B課題番号20720002
後援:東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター(UTCP)」
上映時間:90分 フランス語(日本語字幕付)

映画HP(映画の概要、上映情報、報告など)http://rightphilo.blog112.fc2.com/

※料金が表示されている一部を除き、基本的に入場無料、事前予約不要です。映画上映(93分間)後に休憩を挟んで実施される討論会はすべて、西山雄二監督とゲストによって構成されます。すべての回で、上映のみの参加も、討論会のみの参加も可能です。詳細は変更される場合があります。

12月5日(土)上映=13:30–15:05/討論=15:15–16:30
南山大学
名古屋キャンパスJ棟1階特別合同研究室(Pルーム)
地図:http://www.nanzan-u.ac.jp/Information/navi/nagoya_main.html
討論「ジャック・デリダにおける教育と哲学」
ゲスト:宮崎裕助(新潟大学)、加藤泰史(南山大学)
主催:南山大学ヨーロッパ研究センター http://www.nanzan-u.ac.jp/EUROPE/

12月12日(土)上映=17:00–18:40/討論=18:50–20:10 (最大延長20:30まで)
ジュンク堂書店新宿店
8F喫茶(新宿三越アルコット内)
地図:http://www.junkudo.co.jp/sinjuku.html
ゲスト:萱野稔人(津田塾大学)
入場料:1,000円(1ドリンク付)
※ 映画のみ鑑賞希望、トークのみ参加希望も受けつけますが、その場合でも入場料は一律1,000円(1ドリンク付)となります。
※ トークのみ参加ご希望の方は18:50までにご来場ください。
事前予約:7階レジカウンターにて。電話予約も承ります。TEL 03-5363-1300(担当:阪根正行)
定員:50名(定員に達し次第締め切りとなります。キャンセル待ちはできません。)
主催:ジュンク堂書店新宿店 http://www.junkudo.co.jp/event2.html

12月21日(月)上映=13:00–14:35/討論=14:40–15:30
ICU 国際基督教大学
H-316(本館3階)
地図:http://www.icu.ac.jp/info/facilities.html#1
討論「大学の理念、そして制度――映画『哲学への権利』とともに」
ゲスト:佐野好則(ICU)
主催:武藤康平(ICU)

1月7日(木)上映=14:30–16:05/討論=16:10–17:30
広島大学
東広島キャンパス高等教育研究開発センター授業開発研究室
地図: http://rihe.hiroshima-u.ac.jp/html/center_061.html
討論「高等教育制度における人文科学の形」 
司会:大場淳(広島大学)
主催:広島大学高等教育研究開発センター http://rihe.hiroshima-u.ac.jp/

1月16日(土)上映=17:45–19:20/討論=19:25–20:45
朝日カルチャーセンター新宿校
新宿住友ビル7階
地図:http://www.asahiculture-shinjuku.com/accessmap/
討論「ジャック・デリダにおける教育と哲学」
ゲスト:高橋哲哉(東京大学)
受講料:会員 3,360円 / 一般 3,990円 / ACC学生会員 1,500円
主催:朝日カルチャーセンター新宿校(担当:横井周子) Tel: 03-3344-1998 もしくは 1945 http://www.asahiculture-shinjuku.com/

1月19日(火)上映=18.15–19.50/討論=20.00–21.15
早稲田大学
早稲田キャンパス 1号館 310教室 
地図: http://www.waseda.jp/jp/campus/waseda.html
討論「ジャック・デリダにおける教育と哲学」
ゲスト:岡山茂(早稲田大学)、藤本一勇(早稲田大学)
主催:アレゼール日本 http://areserjp.org/index-areser.html

1月23日(土)上映=14:00–15:35/討論=15:45–
東京外国語大学
海外事情研究所会議室(研究講義棟4階427)
地図: http://www.tufs.ac.jp/info/map-and-contact.html
討論「大学の未来」
ゲスト:岩崎稔(東京外国語大学)桑田光平(東京外国語大学)他予定
主催: WINC(Workshop in Critical Theories)http://blog.livedoor.jp/tufs/

1月25日(月)上映=19:00–20:35/討論=20:45–22:00
高円寺・素人の乱「地下大学」
地図:http://keita.trio4.nobody.jp/shop/index.html
討論「大学の外へ」
ゲスト:平井玄(音楽評論家)、白石嘉治(上智大学)
主催:「地下大学」 http://www.chikadaigaku.net/

2月4日(木)上映=17:00–18:35/討論=18:45–20:00
筑波大学
総合研究棟A 107教室
地図:http://www.tsukuba.ac.jp/access/tsukuba_access.html
討論「新自由主義の競争原理/人文学の無償性」
ゲスト:佐藤嘉幸(筑波大学)
主催:筑波大学現代語・現代文化フォーラム http://www.modernlc.tsukuba.ac.jp/index.shtml

2月5日(金)上映=18.00–19.35/討論=19.45–20.30
アートエリアB1
京阪電車中之島線「なにわ橋」地下駅構内
地図: http://www.artarea-b1.jp/
討論「哲学と社会の対話」
ゲスト:本間直樹(大阪大学)ファシリテーター: 中村征樹(大阪大学)
主催:『哲学への権利』大阪上映会実行委員会、ラボカフェ/中之島哲学コレージュ
後援:カフェフィロ

2月6日(土)上映1=14.30–16.00/上映2=16.15-17.45/討議=18.00–19.30
京都大学
農学部総合館 W-100教室(西棟1階)
地図: http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_n.htm
討論「哲学の現場」 ゲスト:廣瀬純(龍谷大学)
主催:『哲学への権利』京大上映会実行委員会(代表:臼田泰如)

2月7日(日)上映=15.00–16.35/討論=16.45–18.00
大阪大学
豊中キャンパス 教育研究棟Ⅰ ステューデント・コモンズ1階開放型セミナー室
地図: http://www.osaka-u.ac.jp/migr/img/jp/annai/about/map/images/toyonaka_map.gif(図中41番の建物)
討論「哲学とデモクラシー」
ゲスト:望月太郎(大阪大学)、斉藤渉(大阪大学)
主催:『哲学への権利』大阪上映会実行委員会、大阪大学文学部哲学・思想文化学専修

2月8日(月)上映=18:00–19:35/討論=19:40–20:30
神戸大学
瀧川記念学術記念交流会館大会議室
地図:http://www.kobe-u.ac.jp/info/access/rokko/bun-ri-nou.htm
討論「ジャック・デリダにおける教育と哲学」
ゲスト: 松葉祥一(神戸市看護大学)、中畑寛之(神戸大学)
後援:神戸大学人文学研究科

2月18日(木)18:30-21:30
パリ・国際哲学コレージュ

場所:Salle 1, Centre Parisien d'Etudes Critiques, 37 bis rue du Sentier, 75002 Paris
討論「哲学への権利 Le droit à la philosophie」
参加者:Gisèle Berkman, Michel Deguy, Boyan Manchev, Yuji Nishiyama, François Noudelmann, Pierre Zaoui
共催:東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター(UTCP)」
後援:Centre Parisien d'Etudes Critiques

2月19日(金) 15:00-19:00
パリ第8大学
Salle D143
討論参加者:Bruno Clément, Anne Berger, Bertrand Ogilvie et Yuji Nishiyama

2月23日(火) 9:30-12:30
ボルドー第3大学

参加者:Charles Ramond(ボルドー第3大学)

3月7日(日)上映=15:00-16:35/討論=16:45-18:00
東京大学本郷キャンパス
法文2号館2階 1番大教室
地図:http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_02_j.html
討論「哲学と教育」
ゲスト:熊野純彦(東京大学)、鈴木泉(東京大学)
後援:哲学会 http://www.l.u-tokyo.ac.jp/philosophy/tetsugakukai/index.html

3月13日(土)上映=13:30-15:10/討論=15:30-17:30
京都大学
大学院人間・環境学研究科棟・地下講義室
地図:http://www.h.kyoto-u.ac.jp/access/
討論「哲学への権利――教育哲学と哲学教育のあいだ」
ゲスト:森田伸子(日本女子大学)、大河内泰樹(京都産業大学) 、山名淳(京都大学) 司会:小野文生(京都大学)
主催:京都大学グローバルCOE「心が活きる教育のための国際的拠点」http://www.educ.kyoto-u.ac.jp/gcoe/

3月20日(土) 開場=16:30/上映=17:00/討論=18:45-
渋谷「UPLINK FACTORY」
(Bunkamuraより徒歩3分)
地図:http://www.uplink.co.jp/info/map.html 東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1階
討論「知の交流空間の創造」
ゲスト:芹沢一也(シノドス http://synodos.jp/)
料金:1,800円(1ドリンク付/メール予約可)
※メール予約希望の方は(1)お名前、(2)人数[一度のご予約で3名様まで]、(3)住所、(4)電話番号を明記の上、件名を「予約/『哲学への権利』上映会」として、factory@uplink.co.jp まで
主催:UPLINK FACTORY(担当:倉持政晴) Tel.03-6825-5502 http://www.uplink.co.jp/factory

3月27日(土) 上映=15:00-16:35/討論=16:45-18:00 
東京大学駒場キャンパス
18号館ホール
討論「哲学への権利」
ゲスト:
ボヤン・マンチェフ(国際哲学コレージュ副議長、新ブルガリア大学)
ジゼル・ベルクマン(国際哲学コレージュ・プログラム・ディレクター)
小林康夫(東京大学UTCP)
フランス語通訳付
主催:東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター(UTCP)」
http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/

4月以降、愛知大学(樫村愛子)、一橋大学(鵜飼哲)、新潟大学(宮崎裕助)、神戸市外国語大学、アメリカ西海岸、韓国などで上映予定


« 前へ  |  次へ »
  • HOME>
    • Events>
      • 【関連イベント】ドキュメンタリー映画「哲学への権利——国際哲学コレージュの軌跡」上映+討論会
↑ページの先頭へ