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Title:

【関連イベント】日本思想研究会「供犠と弁証法——田辺元『種の論理の弁証法』」

終了しました
Date:
2009年10月13日(火)15.00-17.00
Place:
東京大学駒場キャンパス101号館2階 研修室 [地図]

日本思想研究会第1回
供犠と弁証法——田辺元『種の論理の弁証法』

発表者:西山雄二(UTCP)

本発表では、田辺元(1885-1962年)が1947年に発表した『種の論理の弁証法』をめぐって供犠と共同体の問いを論じる。田辺は1934年以降、種の論理の解明に取り組むことで、自由主義思想の主体たる個人と民族主義的全体主義の基体たる民族の双方を超克しようとした。彼は、類(全体)と個(個体)との間にある中間的集団を種として規定しつつ、種を絶対的媒介として個々の人格主体と普遍的な人類とのダイナミズムを描こうとする。彼はアリストテレスの個体理論、プロティノスの観想理論を退けつつ、種の実践的な役割を強調するのだ。たしかに、田辺の論理においては、個は否定され、種の方が肯定すべき存在とされる。しかし、媒介としての種は普遍と個別を区別しながら統一し、統一しながら区別する絶対的な運動性であり、決して実体化されることはない。その意味で、田辺の言う種は、実体的なナショナリズムと対立するものである。しかし、広義において、彼の種の理論は共同体と供犠の問題を克服し切れてはおらず、本発表ではテクストに即してそのアポリアの所在を解明する。

〈参考文献〉
田辺元「種の論理の弁証法」『田辺元集 近代日本思想体系23』(筑摩書房、1975年)

入場無料、事前登録不要

日本思想研究会について
本研究会は、西山雄二(UTCP)、岩崎正太(同)、星野太(東京大学博士課程)、井出健太郎(東京大学修士課程)によって運営される。近代日本の思想家とその基本テクストを毎回取り上げ、その丹念な読解と批判的な注釈を目的とする。運営者には近代日本思想のいわゆる専門家は含まれておらず、それゆえ、研究会はいくぶん入門的な内容をも含むものであり、関心のある方は誰でもその都度参加自由である。月1回のペースで実施される会では、今後、丸山真男、大杉栄、三木清、戸坂潤が取り上げられる予定である。


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