Title: | 【関連イベント】シンポジウム「教養教育の危機と新たな人文学」終了しました |
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Date: | 2009年7月19日(日)13:00-17:00 |
Place: | 早稲田大学(早稲田キャンパス)1号館301教室 |
1991年の大学設置基準の大綱化以降、日本の大学における教養(および語学)教育は、大学院重点化にともなう学士課程の再編(英語重視と職業教育ヘのシフト)によって大きく変化しました。しかしその結果として、学位の種類があまりに増え、大学において学ぶべき「ディシプリン」が見失われようとしています。「学士力」の養成、大学院定員の縮小、そしてつい先ごろの職業訓練型の「新大学」と、中教審は次々に大胆な提言を行なっていますが、中世以来の大学の歴史を参照せず、ほとんど場当たり的なそれらは、「教養教育の危機」をさらに深めるもののようにしか思えません。『哲学と大学』(未来社)と『市場化する大学と教養教育の危機』(洛北出版)という、注目すべき二冊の本が西山雄二氏と上垣豊氏の編集によって出版されました。アレゼール日本の会員でもある二人が、教養教育の現状と新たな人文学の可能性について語ります。
13:00-13:50
第1部 クリストフ・シャルルによるボローニャ・プロセス批判
司会:大前敦巳(上越教育大学)
発表:白鳥義彦(神戸大学)あるいは岡山茂(早稲田大学)
EUでの高等教育改革「ボローニャ・プロセス」を概観し、この改革を批判するアレゼール・フランスの論客クリストフ・シャルルの主張に即して改革の是非を考察します。
14:00-17:00
第2部 教養教育の危機と新たな人文学
司会:中村征樹(大阪大学)
発表:上垣豊(龍谷大学)、西山雄二(東京大学UTCP)
『市場化する大学と教養教育の危機』(洛北出版)と『哲学と大学』(未来社)をもとに、教養教育や人文学の現状と展望について議論します。
使用言語:日本語 入場無料、事前登録不要
主催:アレゼール日本(高等教育と研究の現在を考える会)