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UTCP叢書3『哲学と大学』刊行

2009.03.20 北川東子, └哲学と大学, 藤田尚志, 早尾貴紀, 宮崎裕助, 西山雄二, 出版物

短期教育プログラム「哲学と大学」はこれまで5回の研究会とシンポジウムおよびワークショップを実施し、当初の予定を終了しました。その成果が『UTCP叢書3 哲学と大学』(未來社、2009年)として来週刊行されます。巻末には、「哲学と大学」に関連するコメント付きの詳細な参考文献リストを付しました。

本論集は、近代の哲学的大学論を総覧する第一部と、人文学の制度的矛盾を考察する第二部からなります。大学における哲学教育を考えるうえでも、哲学者の大学論の系譜を辿る教科書としても最適です。またさらには、大学におけるさまざまな問い――学問の有用性と無用性、基礎と応用、人文科学と自然科学、教師と学生、哲学と哲学研究、といった諸関係を考えるための材料を提起する書でもあります。手に取っていただけると幸いです。(西山雄二)

いま、大学は〈可能〉なのか――大学存立の危機が叫ばれる今日的状況をまえに、気鋭の論者が人文科学の未来を探る。哲学・思想史に屹立する先哲の大学論を読みとき、現代の高等教育における歴史的・制度的矛盾をあぶりだす多元的論集。(帯紹介文より)
「大学において私たちは何を希望することを許されているのか――研究教育活動を信じることが許されるために、大学の名に値するいかなる場が、いかなる条件において、いかなる責任において残されるのだろうか。たとえ没落の歴史であるにせよ、「哲学と大学」をめぐって紡ぎ出された言葉を辿り直すことで、こうした信の力の所在を確かめることが本論集の目途である。」(「はじめに」より)

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西山雄二編『UTCP叢書3 哲学と大学』(未來社、2009年、全290頁、2400円)

はじめに――大学において私たちは何を希望することを許されているのか

第1部

第1章 秘密への権利としての哲学と大学――カント『諸学部の争い』における大学論  宮﨑裕助

第2章 フンボルトにおける大学と教養  斉藤 渉

第3章 世俗化された日曜日の場所――ヘーゲルにおける「哲学」と「大学」  大河内泰樹

第4章 求道と啓蒙――ニーチェにおける哲学と大学  竹内綱史

第5章 比較と責任――マックス・ウェーバーの学問論  野口雅弘

第6章 ハイデガーの大学論  北川東子

第7章 「ユダヤ人国家」の普遍性を追求したヘブライ大学の哲学者たち  早尾貴紀

第8章 ジャック・デリダにおける哲学と大学  西山雄二

第2部

第9章 欧州高等教育再編と人文科学への影響  大場 淳

第10章 条件付きの大学――フランスにおける哲学と大学  藤田尚志

第11章 高学歴ワーキングプア――人文系大学院の未来  水月昭道

編者あとがき

「哲学と大学」に関する参考文献

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