Title: | UTCPワークショップ「レオ・シュトラウスのアクチュアリティ」終了しました |
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Date: | 2008年10月29日(水)16:30-18:30 |
Place: | 東京大学駒場キャンパス18号館4階 コラボレーションルーム3[地図] |
発表者:
大竹弘二(東京大学グローバルCOE・UTCP)
國分功一郎(高崎経済大学)
コメンテーター:合田正人(明治大学)
使用言語: 日本語,参加無料,事前予約不要
〈趣旨〉
レオ・シュトラウスほどその思想が多岐に渡っている哲学者も珍しい。ドイツのユダヤ人として生まれた彼は、シオニズムやユダヤ思想に強い関心を向けていた一方で、ハイデガーからも少なからぬ影響を受けている。アル・ファーラービーを始めとする中世イスラム哲学に没頭したかと思えば、古代ギリシア哲学者たちの研究にも傾注し、さらにマキャヴェッリ、ホッブズ、スピノザといった近代政治思想の分野でも大きな業績を残している。このような多面性がシュトラウスの全体像の把握をしばしば困難にしているのであり、実際、彼はハンナ・アレントと並んで戦後アメリカの思想界に大きな影響を与えたにもかかわらず、これまで日本ではあまりにも研究されることの少ない哲学者であった。また、近年、その思想は「ネオコン」と呼ばれる政治イデオロギーの起源として世界的に脚光を浴びつつあるが、そうした評価の虚実があいまいなままであるのも、彼の思想の多面性によるところが大きい。このワークショップでは、彼の思想のさまざまな側面に光を当て、シュトラウス研究に新たな視座を切り開くことを試みたい。
参考文献
『思想』、「レオ・シュトラウス特集」、No.1014、岩波書店、2008年10月
⇒【報告】