Contemporary China in Philosophy / 哲学としての現代中国

研究班:中国儒学

研究会のお知らせ

2008.02.03

UTCP中国儒学班の田中有紀です。
東京大学本郷キャンパスで行われている読書会と
これから開催する研究会(「中国から問う思想と藝術」研究会)についてお知らせします。

1.周予同『中国経学史講義』(上海文芸出版社、1999)を読む

 ・2月7日(木)午後2時から、本郷キャンパス赤門総合研究棟七階ロビーにて。
 ・範囲:37頁~42頁
 
 周予同は1898年生まれ、皮錫瑞『経学歴史』の注釈者でもあります。『中国経学史講義』は初学者向けの内容で簡単な中国語ですので、中国の経学史を基礎から勉強するのにも良く、また、近代中国で経学というものがどのように捉えられたかを考えるための良い資料でもあります。周予同自身もかなり屈折した動機から経学史研究を始めており、儒学復興という問題を考えるひとつのヒントにもなるでしょう。
 現在、韓国と中国からの留学生と3人で読みすすめています。資料が入手しにくいため、参加を希望する方は田中(yuki0511@gmail.com)までご連絡頂ければコピーを準備いたします。

2.研究会「中国から問う思想と藝術」

 ・第一回報告者:田中有紀(UTCP、人文社会系研究科東アジア思想文化D1)
 ・題目(仮): 「中国音楽史研究の現状と雅楽における楽律の問題」
 ・3月4日(火)、時間・場所未定

 本研究会は、中国を中心とする思想や藝術などを専門とする若手研究者が、自分の専門とする研究の現状がどのような状態にあるのかを紹介した上で、自らの問題意識を提示し議論する場を目指します。また、参加者については人文社会系研究科や他大学の学生にも呼びかけますので、様々な方法論から議論ができるでしょう。
 第一回研究会では中国音楽史を扱います。現在の中国音楽史研究において、近代以前の雅楽研究は行われにくい状況にありますが、その原因を含めて中国雅楽というものが持つ特質を明らかにしたいと思います。
 場所、時間などが決まり次第またご報告いたします。




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