Members / メンバー紹介

 
Name:

林 少陽 (LIN Shaoyang)

Fields:19世紀以来の日本・中国の思想史・文学史・文化史
Category:
 
所属/職位:

東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース / 准教授

主要業績
- 書籍:

単著:
1『「文」與日本的現代性』
北京:中央編訳出版社、2004年7月、全375頁(中国語)。
2『「修辞」という思想:章炳麟と漢字圏の言語論的批評理論』
東京:白澤社、2009年11月、全391頁。
3『「文」與日本学術思想——漢字圈・1700-1990』(中国語)
北京:中央編訳出版社、2012年4月刊、全394頁
(①の大幅な自己修正・削除・再発展版、約16万字が新しい内容)。

共編著書:
王中忱、林少陽編『重審現代主義: 東亜的視角及漢字圏的提問』
北京:清華大学出版社、2013年9月、全450頁。

主要業績
- 論文:

単行本所収学術論文(共著を含む):

A 近代日本文学・批評史

① 中山昭彦・島村輝・飯田祐子・高橋修・吉田司雄編『文学の闇/近代の「沈黙」・文学年報Ⅰ』(横浜:世織書房、2003年11月)。
「文と近代―夏目漱石『文学論』の位相」を分担(229-263頁)
②『西脇順三郎コレクション・第Ⅳ巻・評論集1』(解説)、東京:慶応大学出版会、2007年9月10日。
「「反」または「イロニイ」の思想」(433-443頁)

B 近代中国文学と思想
① 『2001年中国新詩年鑑』、福州:海風出版社、2002年10月。(中国語)
「論八九十年代新詩口語化傾向―一個例証及理論分析」(451―468頁)。
②  陳炳良・梁秉鈞・陳智徳編『現代漢詩論集』、香港:嶺南大学人文科学研究中心出版、2005年6月。
「漢語新詩史的「第X代」與文学史的叙述」を分担(6-17頁)。(中国語)
③ 梁秉鈞・譚国根、黄勁輝、黄淑嫻編『劉以鬯與香港現代主義』、香港公開大学出版社、2010年。(中国語)
 「批判的現代主義文学或現代主義的現実主義文学:以劉以鬯的文学批評為中心」(120-132頁)(中国語)
④王中忱、林少陽編『重審現代主義: 東亜的視覚及漢字圏的提問』
北京:清華大学出版社、2013年9月、全450頁。(中国語)
林少陽、王中忱「対中国而言、何謂現代主義?:東亜的語境或漢字圏的視覚」(序章、1-37頁)

C 批評理論
趙一凡、張中載、李徳恩編『西方文論関鍵詞』、北京:外語教学與研究出版社、2006年1月。
「反諷」(irony)と「書写」(writing/écriture)という二章を担当(pp.90-102、pp.529-539)。(中国語)

(二)学術論文(学術誌所収)

A日本文学批評理論・思想史・
①「西脇順三郎早期詩作研究」
宿久高編『日本文学研究―王長新教授八秩華誕記念』所収、長春:吉林大学出版社、1994年6月、293―338頁。
②「政治性と美学性との間に ―柄谷行人における概念の化身としての<中国像>を巡って」
『言語態』第2号(東京大学言語態研究会、2001年6月)、97―110頁。
③「ポストモダン時代における朱子学解読-丸山真男から柄谷行人へ」
 『日本思想史研究』第2号(東京大学日本思想史・思想史論研究会、2002年3月)、
186―203頁。         
④「横光利一の『上海』の書記体(エクリチュール) ――<形(けい)・音(おん)・義(ぎ)>と<意(い)>の視点から」
『言語情報科学研究』、第7号(東京大学言語情報科学研究会、2002年5月)、295―315頁。
⑤「徂徠における言語論的転回と何か ――「名」「物」及び「古文辞」との関係において」
『日本思想史研究』第3号(東京大学日本思想史・思想史論研究会、2003年3月)、11―38頁。        
⑥「西脇順三郎のメカニズム論的詩学――『超現実主義論』におけるカント的概念の意味を巡り」
『言語態』第4号(東京大学言語態研究会、2003年10月)、109-130頁。
⑦「日本的ポストモダン思潮の社会的コンテクストと理論的コンテクスト」
『日本思想史研究』第4号(東京大学日本思想史・思想史論研究会、2004年3月)、198―226頁。       
⑧「夏目漱石『文学論』―「文」の「学」を論ず」
『現代思想』第33巻7号(臨時創刊号「ブックガイド・日本思想」)、東京:青土社、2005年6月15日、108-111頁。
⑨「日本七十年代以降の修辞批評の文脈と思想史的意味――哲学者中村雄二郎と文学者前
田愛を中心に」『日本思想史研究』第5号、東京大学日本思想史・思想史論研究会、2005年10月、pp.122-136.
⑩「文学」という概念――「文」「史」の学としての夏目漱石の『文学論』
『日本思想史研究』第6号(東京大学日本思想史・思想史論研究会、2006年5月)、76-108頁。
⑪「外国から見た西脇順三郎の「イロニイ」の詩論」
『三田文学』第87卷92号(2008年冬号、2008年2月1日、「特集:西脇順三郎詩論の国際的影響」)、東京:慶応大学出版会、138-149頁。
⑫「「現代思想としての西脇の詩学理論――そのロマン主義とヘーゲル主義批判をめぐって」
『日本思想史研究』第9号(東京大学日本思想史・思想史論研究会、2008年9月、74-100頁)
⑬「漢字圏文脈のモダニズム文学――近代修辞批評系譜の中の横光利一の批評理論について」
『比較文学研究』92号「横光利一特集号」、東京大学比較文学会(2008年11月、47-64頁)。
⑭Lin Shaoyang,“Romanticism History and Aestheticized Politics: Yasuda Yojurō and the Discourse of ‘Overcoming the Modern’ in Wartime Japan.” Shisoshi Kenkyu(『思想史研究』) 13 (March 2011) 173-214.
(Journal published by the University of Tokyo, Komaba. Editor: Prof. Kurozumi Makoto).
⑮「西脇順三郎の詩論:日本文脈の現代思想から」
『現代詩手帖』、 第54巻第.2号 (2011年2月号) 、東京:思潮社、72-79頁。
⑯「「事件」としての『文学論』再発見:漱石『文学論』解読の思想史」
『文学』(“夏目漱石『文学論』特集”)、2012年5・6月号、東京:岩波書店,pp.96-110。
⑰Lin Shaoyang, “Japanese Postmodern Philosophy’s Turn to Historicity,” Journal of Japanese Philosophy (Initial Issue), The State University of New York Press, 2013, pp.111-136.
⑱「柄谷行人のトランスポジション」、中島隆博・馬場健一編『グローバル化時代における現代思想』Vol1(香港会議),CPGA (Contemporary Philosophy in the Age of Globalization), 東京大学東洋文化研究所、2014年1月、41-64頁。

B  比較文学・思想視点での中国思想の研究・中国文学の研究(思想史的な視点での文学史研究、批評理論研究)
①「文本的編織・対話・政治及隠喩 ―現代批評理論視野中的北島早期詩作抒情結構」
 『思想文総』第7号、北京:中国社会科学出版社、2001年9月、170―188頁。(中国語)
②「言語の物質性を求めて ―横光利一を通して見たある中国語の書記態(エクリチュール):劉以鬯(りゅういちょう)の『飲んだくれ』を巡り」
『言語態』第3号(東京大学言語態研究会、2002年6月)、101―117頁。
③「朗誦体詩と中国新詩の言語の問題――思想史的な文脈において」
『九葉読詩会』創刊号(駒沢大学・九葉読詩会、2004年4月)、75―91頁。
④「<興(きょう)>=<象徴>か?――二元論的「象徴」批判としての「言—象—意」構造について」
『言語・情報・テクスト』12巻、東京大学総合文化研究科言語情報科学専攻紀要、2005年7月、115-142頁。
⑤「<文>與<現実>――由東京新感覚派、上海感覚派至当代香港小説的一個探索系譜」『現代中文文学学報』(第7巻2号)、香港:嶺南大学、2005年12月、63-80頁。(中国語)
⑥「「レトリック」=「修辞」なのか――漢字圏批評史における「文」と「修辞」の関係」
『言語・情報・テクスト』13巻(2006年5月)、東京大学総合文化研究科言語情報科学専攻紀要、2006年5月、81-126頁。
⑦「未完の「白話文」――「音」を巡る中国近代詩の反省史」、
『九葉読詩会』第2号、駒沢大学・九葉読詩会、2006年5月、68ー101頁。
(中国語版「未竟的白話文:圍繞著“音”而展開的漢語新詩史」、『新詩評論』第四号、北京大学出版社、2006年10月、3-33頁)
⑧「「人民」から「国民」へ――中国の民族主義を考える」
 『世界』総759号、東京:岩波書店、2006年12月、294-304頁。
⑨「矛盾という概念――近代中国と近代日本の文脈において」
『言語・情報・テクスト』14巻(2007年5月)、東京大学総合文化研究科言語情報科学専攻紀要、2007年5月、69-107頁。
⑩「章炳麟の「音」から歌謠徵集運動の「音」へ――白話文運動を捉えなおす」、
『九葉読詩会』第3号、駒沢大学・九葉読詩会、2007年11月刊行、1―25頁。
(中国語発展版:「従章太炎的“音”至歌謡徴集運動的“音”」、『東亜人文』創刊号、北京:三聯書店、2008年10月、190-223頁)。
⑪「黄侃の「文」解釈と章炳麟及びと劉師培との関連――黄侃の『文心彫龍札記』をめぐって」、『九葉読詩会』第4号、駒沢大学・九葉読詩会、2009年3月、54-81頁。
⑫「“勢”或“時勢”:一個重審現代與時間観之関係的概念」 、
『開放時代』、2010年8月号(第 218期)、廣州:社会科学科学院、 ( 21-43頁)(中国語)。(査読あり)
⑬「早期北島詩と「歴史」:思想史・文学史的視点において」
『中国:社会と文化』、第25号、東京: 中国社会文化学会、2010年7月(239-265頁)。
(一部は中国語で、「詩與史之間:早期北島的詩」、『讀書』、2011年4月号 、北京:三聯書店、144-152頁) (依頼論文、査読あり)
⑭「日本江戸荀學史與清朝荀學史之不約而同;以荻生徂徠的『讀荀子』為中心」、『東岳論叢』総32号、濟南:山東省社会科学院、2011年12月号、30-37頁。(中国語)
⑮「八〇年代的李澤厚與“史”:一個観察近年的文学走向的視覚」、『文藝争鳴』、2012年2月号、65-76頁。(中国語)
⑯ 「章炳麟と清末における「南」言説」、『華南研究』第1号、日本華南学会、2014年4月、47-72頁。
⑰「章太炎“自主”的聯亞思想——與日本早期左翼運動及亞洲主義、日英同盟、印度獨立運動的關聯」、『區域』(Remapping)第3號、北京:中国社会科學出版社、2014年10月, 201-227頁(清華大學人文與社會科學高等研究所主編)。
⑱「章炳麟と日中アナーキズム運動との関係」、『社会文学』第四十一号、日本社会文学会、2015年3月、44-59頁。
⑲Lin Shaoyang, Questioning Modern Chinese Views of Temporality in Context of Comparative Philosophy,China Review International ,Volume 19, Number 4, 2012, pp. 543-563 (Journal published in May, 2015 by Honolulu: University of Hawai'i Press).
⑳Lin Shaoyang, Making National History with Literary History: Hegel’s Influence via Taine on Meiji Japan and the Late Qing and Early Republican China,Frontier of Literary Studies in China, Number 2, 2015, forthcoing (Journal published by Leiden: Brill).

主要業績
- その他:

論文(中国思想・文学についての批評):
① 「静寂之途」(中国近代詩についての詩論)
『詩探索』97年第3号(総27号)、北京:中国社会科学出版社、1997年9月、34―45頁。(阿羊という筆名で掲載)
②「暗夜歌者―論灰娃的詩集『山鬼故家』」
『詩探索』1999年第3号(総35号)、北京:中国社会科学出版社、1999年9月、147―158頁。(阿羊という筆名で掲載)      
③「<文>的思想史」
『讀書』2004年7月号(北京:生活・新知・讀書三聯書店、2004年7月)、124―132頁。
④「新詩史的叙述」
『讀書』2006年5月号、北京:三聯書店、23―32頁。
⑤「八十年代和一些時間的砕屑」
『讀書』2007年2月号、北京:三聯書店、137―140頁。(阿羊という筆名で掲載)
⑥「隠喩的な言語空間において「現代」と「歴史」を疑う:近年の中国長編小説について」
『群像』第64巻第5号(2009年4月)、講談社、379-387頁。
⑦「日本の「新感覚派」と香港の文学」、『東亜』、 第505号 (2009年7月号)、財団法人:霞山会、100-107頁。
⑧「作為方法的短篇小説:劉以鬯的小說觀」、『城市文芸』 第四巻第十一期,香港:城市文藝出版社,Vol. 4 No.11 (Dec., 2009)17-22頁
⑨「“租界”と上海文学の百年」、『すばる』, Vol 32. No.10 (2010年9月号) 、東京:集英社(175-186頁)
⑩「近現代日本與『論語』解読」
『讀書』2014年8月号、北京:三聯書店、142―149頁。

書評
① 「東西哲学の対話に耳をすます:『残響の中国哲学』」(書評)
『東方』325号(2008年3月号)、東京:東方書店、 28-31頁。
② 「功利主義見た清末思想:『清末功利思想と日本』」(書評)
『東方』399号(2014年5月号)、東京:東方書店、 26-30頁

関連サイト:

https://researchmap.jp/read0068043/


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