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ワークショップ:企業内哲学の「資格」をめぐって

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Date:
2025年5月31日(土)14時から17時頃
Place:
東京大学 駒場キャンパス 21 KOMCEE East K211

ワークショップ:企業内哲学の「資格」をめぐって

「企業内哲学」と呼ばれる動向が近年、注目を集めています。
哲学を取り入れる国際企業は年々増加してきています。いまや日本でもそうしたコンサル企業が少なくとも三つあります。企業に哲学対話を提供するようなフリーで働く哲学プラクティショナーを含めれば、その数はもっと多くなります。

昨年6月には、哲学者を「企業内哲学者」として雇用した企業側の方々に、なぜ哲学者を受け入れたのか、受け入れた結果どうなったのか、といった話を伺う機会を設け、この動向の理解を深めました(その様子は哲学雑誌『フィルカル』の9-3号に「企業内哲学」特集としてまとめられています)。

ただこのように企業での哲学実践とその理解が広まってきたなかで、いま、新たな問いが生じてきてもいます。それは「その実践はいかなる”資格”で哲学であるのか」というものです。

資格をめぐるこの問いは、一方で哲学という専門性、ひいては哲学の社会的役割の問いであり、他方では哲学導入を望む企業にとっての採用条件の問いでもあります。

より広くは、「企業で哲学をするためにはどのような能力やスキルが必要なのか」「哲学の学位は必要なのか」「大学や大学院の哲学教育で育まれる専門性と企業で求められる専門性はどの程度重なり合うのか」などと、さまざまなレベルでの疑問を呼び起こすテーマです。

そこで今回は、専門的な哲学教育を受けて企業内哲学に従事する研究者や、参加者の専門性を問わない哲学対話を企業に積極的に導入しているビジネスパーソンをお迎えして、それぞれの立場からのお話を伺います。そしてそうした発表をふまえつつ、参加者のみなさまとともにこのテーマについて考えていきたいと思っています。


日時:2025年5月31日(土)14時から17時頃
会場:東京大学 駒場キャンパス 21 KOMCEE East K211 
参加費:無料
定員:70名(定員に達し次第、お申込みを締切らせていただきます)
参加申し込み:下記お申込みフォームから事前にお申込みください。(所要時間1分)
https://forms.gle/tXf8BrFfem1KyKWHA

主催:東京大学UTCP 共催:フィルカル

スピーカー:

大前みどり(ダイナミクス・オブ・ダイアログ合同会社代表)
産業能率大学大学院総合マネジメント研究科修了(MBA)。専門は経営理念の浸透。企業における人材育成や起業家支援に従事後独立。様々な対話的アプローチを活用し、企業、自治体、地域、学校などで対話の場づくりを推進。2019年から哲学対話を実践し、哲学対話の進行役のための講座運営などを行っている。

佐々木晃也(大阪大学)
大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程。専門は哲学(スピノザ、企業内哲学など)。対話型ワークショップの研究と求人業界での仕事を経て、現在。最近の著作としては「哲学×対話」(『対話をめぐる旅ー豊かな関係のデザイン』, 158-184, 2025年)、「被統治者の倫理:スピノザとアディアフォラ」(『現代思想』53(3), 147-156, 2025年)など。

堀越耀介(東京大学)
東京大学UTCP上廣共生哲学講座特任研究員。専門は教育哲学・哲学プラクティスで、特にジョン・デューイの哲学思想、 哲学対話の理論を研究。企業での社員研修や哲学コンサルティングを行う。著作に「哲学で開業する:哲学プラクティスが拓く哲学と仕事の閾」(『現代思想』 50(10) 98-107, 2022年)、『哲学はこう使う:問題解決に効く哲学思考入門』(実業之日本社、2020年)など。

稲岡大志(大阪経済大学)
大阪経済大学経営学部准教授。専門は17世紀ヨーロッパ哲学、数学の哲学、アニメーションの哲学など。主な業績は『ライプニッツの数理哲学』(単著、昭和堂、2019年)、『世界最先端の研究が教える すごい哲学』(共編著、総合法令出版、2022年)、マシュー・スチュワート『マネジメント神話』(翻訳、明石書店、2024年)、キャサリン・ホーリー『信頼と不信の哲学入門』(監訳、岩波新書、2024年)など。


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