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Title:

ワークショップ「哲学的懐疑論と現代社会の懐疑論」

要登録
Date:
2025年3月15日(土)13:00-15:00
Place:
東京大学駒場Ⅰキャンパス 21KOMCEE West 402

ワークショップ「哲学的懐疑論と現代社会の懐疑論」

無数の情報が氾濫する現代、私たちは何かの情報に接する都度、それが本当なのか嘘なのかと疑わしい目で見ることを余儀なくされます。そしてこの疑いが深刻となる時、科学的事実だとされることさえ疑おうとする懐疑論や、ただ自分が信じたいことだけを信じるという相対主義的な態度、根拠に乏しい陰謀論を信じ込むという態度へと至ることもあります。こう考える時、現代社会を生きる私たちに必要なのはこの「懐疑(疑う)」という営みを上手く使いこなすことだと言えそうです。

この「懐疑(疑う)」を学問の一つの方法として使ってきたのが哲学でした。デカルトに端を発する、目の前で見えている物の存在さえへ疑おうとする強力な懐疑が、哲学という営みの一つの推進力となってきました。しかしこの哲学における徹底的な懐疑と、現代社会で問題とされる極端な懐疑との間に、一体どのような違いがあるのか疑問を呈することもできるでしょう。一方で、哲学の歴史が懐疑との闘いの歴史でもあると言えるならば、哲学で作り上げられてきた知識に関する様々な理論が、現代社会の懐疑論と向き合うための心構えについてのヒントを与えてくれるかもしれません。

本ワークショップの前半では哲学の専門家から、哲学的懐疑論と現代社会における懐疑論との関係性や、情報への信頼が揺らぐなかで私たちが取るべき態度について哲学から何が言えるかをレクチャーしていただきます。ワークショップの後半では、参加者全員で哲学対話を行い、そもそもなぜ「知識」が大事なのか、「事実」や「真実」ってそもそも何なのかなど、自由に、そして根本的に、考えてみたいと思います。
哲学に関する前提知識は不要です。様々な関心をお持ちの方の参加を歓迎します。参加希望の場合は、こちらのフォームにご回答ください。

日時:2025年3月15日(土)13時~15時
会場:東京大学駒場Ⅰキャンパス 21KOMCEE West 402
申込みはこちら→ https://forms.gle/1vCba6GvJyyjfFKB9
※申し込み多数の場合、事前に参加を締め切る場合がございます。

司会 李太喜(UTCP特任研究員・哲学)
ゲスト講師 横路佳幸(名古屋学院大学専任講師・哲学)
著作:『同一性と個体:種別概念に基づく統一理論に向けて』(慶應義塾大学出版会, 2021年)「科学を否定する人々に私たちは何が言えるのか」(『図書』2023年7月号)
翻訳:ダンカン・プリチャード著『哲学がわかる 懐疑論:パラドクスから生き方へ』(岩波書店,2023年)

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【主催】
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属共生のための国際哲学研究センター(UTCP)上廣共生哲学講座


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