Title: | UTCPトークシリーズ「傷つくことと慈しむこと」第4回 ーケアを巡る言葉の温度ー要登録 |
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Date: | 2024年6月22日(土)16時~18時 |
Place: | Zoom開催(無料・要登録) |
UTCPトークシリーズ「傷つくことと慈しむこと」
第4回 ーケアを巡る言葉の温度ー
【日時】2024年6月22日(土)16:00-18:00
【場所】オンライン(Zoomミーティング)
※ゲスト、進行役、関係者のみ対面で集まり、その様子をオンラインでお届けします。
【参加方法】参加は無料です。以下のURLからお名前とメールアドレスをご登録ください。
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/meeting/register/tZ0of-ioqj8iH9QF6lm4BrQDA184_BkhmrtO
【ゲスト】
小林 美香(Writer 『ジェンダー目線の広告観察』著者)
奥村 春香(Designer NPO法人第3の家族代表)
【企画・進行】
中川 瑛(UTCP研究協力者)
宮田 晃碩(UTCP特任研究員)
背景
トークシリーズ「傷つくことと慈しむこと」で考えたいことトークシリーズ「傷つくことと慈しむこと」の出発点はいわゆる「ケアの倫理」です。その内でも様々な議論がありますが、基本となるのは「人間を自律的な個人として捉えるのではなく、むしろ傷つきやすく、他者に依存して生きる存在として捉える」という観点です。一人ひとりの「傷つきやすさ」を受容し、そのニーズ(物質的にも精神的にも)に応えることに倫理の出発点を見定めるのが「ケアの倫理」です。
これは重要な考え方ですが、そうした倫理の実現は容易ではありません。「傷つきやすさを受容する」ことを妨げる様々な要因が社会にはあります。社会の仕組みがそれを阻むこともありますし、むしろ制度が未整備であることによって、専門的なケアや日常的なケアに携わる人々が見放され疲弊していくということもあります。
そこでこのトークシリーズでは、そもそも「傷つきやすさを受容する」ことはどのように為されるのか、それを支える(ないしは阻む)ものは何なのかについて、あまり考えられてこなかった観点から検討したいと思っています。
今回「言葉の温度」について考えたい理由
ケアや福祉あるいは支援といった言葉に、暖色系のニュアンスを想起する人は多いでしょう。受容的で、温もりが感じられ、ジェンダー化された母性的な印象が動員されてきた歴史があるからです。
そのようなコミュニケーションは、その受けてを(弱く、守られる必要のある存在としての)子どものような存在というイメージを生み出してきたことに寄与してきたのかもしれません。
しかし、人は傷つく存在であるのと同時に、たくましくしたたかに生きる存在でもあります。その言葉の温度に内包された権力関係に批判的な眼差しを向けてみると、何が見えてくるのかを探ります。
トピックイメージ
以下は、当日のディスカッションの際に用いるかもしれない質問やトピックです。自然に盛り上がり、発展していくようでしたら、取り上げない可能性があります。
1. 自助的な、同じ目線に立つということ。そのリスクと可能性
2. 助ける/助けられる関わりから、共に生きて生き延びていくという関わりへ
3. 個人の問題と社会の構造、とはいえ社会の変化を待っていられない場面で何ができるか
【主催】
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属 共生のための国際哲学研究センター(UTCP)上廣共生哲学講座