Title: | 〈現代作家アーカイヴ〉文学インタヴュー第19回要登録 終了しました |
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Date: | 2019年3月25日(月)18:00-20:00 |
Place: | 東京大学本郷キャンパス法文2号館2番大教室 |
〈現代作家アーカイヴ〉文学インタヴュー第19回
2019年3月25日、東京大学本郷キャンパスにて作家・詩人の池澤夏樹氏をお迎えし、〈現代作家アーカイヴ〉文学インタヴュー第19回の公開収録を行います。詳細とお申込み方法は下記になります。
■開催日時:2019年3月25日(月)18:00-20:00(17:30開場)
■語り手:池澤夏樹(作家・詩人)
■聞き手:柳原孝敦(東京大学教授)
■会場:東京大学本郷キャンパス法文2号館2番大教室
■事前申込制(先着順) 定員:140名(無料)
■主催:飯田橋文学会、UTCP(東京大学大学院総合文化研究科附属共生のための国際哲学研究センター 西原育英文化事業団助成プロジェクト)、東京大学ヒューマニティーズセンター(LIXIL Ushioda East Asian Humanities Initiative)、科学研究費基盤B「世界文学の時代におけるフィクションの役割に関する総合的研究」(研究代表者:武田将明)
■申込方法:下記申込画面よりお申し込みください。
https://goo.gl/forms/sDYRfZCuJwO7VCfi1
■申込受付
2月22日9時〜2月28日12時:東京大学関係者受付
2月28日12時〜3月22日12時:一般受付
※定員に達し次第締切
※申込完了のご案内がお手元に届くまで時間をいただくことがございます。急ぎご確認いただきたい方は、問い合わせ先メールアドレスにご連絡ください。
申込に関する問い合わせ先:takeda[atmark]boz.c.u-tokyo.ac.jp
詳細は http://iibungaku.com/news/19.php を御参照ください。
■代表作
『マシアス・ギリの失脚』(1993、新潮社、新潮文庫)
『花を運ぶ妹』(2000、文藝春秋)
『双頭の船』(2013、新潮社)
■注意事項
本イベントは、現代作家アーカイブ構築のためのインタヴュー収録を公開で行うものです。当日の模様は撮影され、映像はインターネット等で公開される予定です。映像に関する権利はすべて飯田橋文学会に帰属し、個人の映像の削除等のご依頼にはお答えできません。また、当日の質疑応答の時間は限られているため、 質問の数を制限させていただく可能性がございます。以上ご了承のうえ、参加をお申し込みください。
勉強会関係の学生、出版、メディア関係の方は上記申込フォームからではなく、下記お問合先にご連絡ください。
お問合先:E-mail: takeda[atmark]boz.c.u-tokyo.ac.jp
■飯田橋文学会〈現代作家アーカイブ〉とは
平野啓一郎(作家・飯田橋文学会)
作家は、一作ごとの完成に心血を注ぎ、読者はそれを完結した世界として享受します。しかし、その一作は同時に、処女作から最新作に至る一連の創作活動の一部を成すものです。物故作家に関しては、文学史的に整理され、比較的見やすいこの事実が、現役作家の場合は、必ずしも明瞭ではありません。殊に日本の場合、作品の刊行が複数の出版社にまたがっているのが通例で、書店でも過去作品を俯瞰して、個々の作品相互の関連性を理解することが非常に難しくなっています。 結果、膨大に溢れかえった出版物の渦中で、読者と作家との出会いは、偶然的で、刹那的なものとなりがちです。
そこで、本プロジェクトでは、作家自身に代表作を三作選んでもらい、それらを柱としながら創作活動の通史を概説・詳説してもらうことで、その作品世界の全体像を見通すことを目的としています。未知の読者にとっては、その作家の何をまず読むべきかという、単純ながら本質的な疑問に対する格好のヒントとなるでしょう。
本プロジェクトのもう一つの特徴は、そのために、活字ではなく、映像メディアによる記録を行う点です。
作家(小説家・詩人・劇作家)の言葉には、作品(小説・詩・戯曲)の言葉に劣らぬ強い力があります。そして、肉声、表情、身振り手振りといった表現のすべてに豊富な発見があります。その記録の重要性については論を俟ちませんが、残念ながら、自作について語ることに特化したアーカイヴの作成は、これまで着手されてきませんでした。
また現在、我々の情報獲得の最も一般的な方法はインターネットによる検索であり、わけても映像記録(動画)の重要性は増す一方です。ネット上で「動いて、喋っている」現役作家の姿が存在していることには、非常に大きな意味があります。インタヴューには、原則的にすべて英訳字幕を付すこととします。それによって、国内に留まらず、世界各国の日本文学ファンからのアクセスも期待されます。定期的に、継続的なインタヴューを積み重ねてゆくことで、本プロジェクトは、今日の文学を、その担い手の存在の記録から補完してゆく貴重なものとなるはずです。