Title: | 「共生のための障害の哲学」第17回研究会 新しい作業療法の提案-認知作業療法!終了しました |
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Date: | 2015年10月11日(日) 13:30-17:00 |
Place: | 東京大学駒場Iキャンパス18号館4階コラボレーションルーム1 |
「共生のための障害の哲学」第17回研究会
新しい作業療法の提案-認知作業療法!
講演1
大嶋伸雄(首都大学東京大学院)
「日本人の医療・リハビリテーションに対する姿勢と人生観に対する一考察
―国際比較ならびにパラダイムシフトを模索する作業療法の立場から―」
【抄録】
今日も日本全国のリハビリテーション病院では,「治るための患者役割」に身を委ねた多くの患者が「治すための機能訓練」に励んでいる。英国の高齢患者は自身の宗教観から人生の終末を意識しつつ,残り少ない人生を自分自身が主体となり,生活の視点から自分のリハと予後の暮らしを真剣に捉え,やがて自分の意見をセラピストに伝える。だが,日本の高齢患者はひたすら病前の自分に戻ることのみを切望し,何も考えず,語らず,全てを医療者に委ねながら,望まない自分の未来について受けとめられないでいる場合が多い。この両国民の人生と医療に対する態度の差は一体なぜ起こるのだろうか?
今回,発表者の英国での滞在経験と日本における臨床経験から,両国のリハ患者,とくに高齢患者の思考を題材として,日本と英国の高齢者における死生観,人生観,そして医療に対する姿勢と考え方の違いを比較検討してみる。
続いて,発表者らが最近展開している認知作業療法の基本的なコンセプトと,その目的である“患者の気づき”が日本の高齢患者にどのような影響を与えるのか,その期待される効果と現実について,実際の症例研究などを交えながら報告する。
講演2
髙橋章郎(北原リハビリテーション病院)
「「おやじ農園」の取組の成功と精神・認知作業療法の必要性」
コメンテーター
景山洋平(東京大学/日本学術振興会 (PD))
オーガナイザー
田島明子(聖隷クリストファー大学)
使用言語:日本語|入場無料|事前登録不要
主催:東京大学大学院総合文化研究科附属 共生のための国際哲学研究センター(UTCP) 上廣共生哲学寄附研究部門 L2プロジェクト「共生のための障害の哲学」