アントワーヌ・ドゥ・ムナ（映像作家）

山中貞雄の映画と戦争体験の記録――帝国の語りに対する抵抗の一例

講演概要：
山中貞雄（1909-38）の作品は、今日、シネフィルの間ではよく知られているものの、彼の戦争の記録――出征先中国での写真、手紙、日記――はそうではない。戦時中の体験を証言する様々な資料から浮かび上がるのは、その眼差しの驚くべき一貫性である。現実に直面し、この眼差しはあらゆる可能性も、あらゆるユートピアも予め排除することなく、戦闘中の帝国から発せられる諸々の語りの命令に抵抗しているように思われる。

発表では、現在製作中である山中貞雄に関するドキュメンタリー映画からの抜粋映像を使用する。

ディスカッサント：マーク・ロバーツ（UTCP）
モデレーター：馬場智一（CPAG）

2013年11月6日（水） 18:00-20:00
東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム2

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使用言語：英語（通訳なし）｜入場無料｜事前登録不要

主催：東京大学大学院総合文化研究科付属　共生のための哲学研究センター（UTCP）卓越プログラム