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【関連イベント】道徳心理学コロキアム:第2回ワークショップ『徳倫理と状況認知』

終了しました
Date:
2013年9月28日(土)13:00-17:00
Place:
東京大学駒場キャンパス10号館301号室

13:00-13:05 司会挨拶

13:05-13:55 飯塚理恵(東京大学)「徳と状況主義の対話――徳はどのようなものになるか」

本発表ではまず、状況主義者と呼ばれる哲学者が社会心理学上の性格論争を元に行った性格特性ベースの徳の理論への批判と、徳認識論(倫理)側からの応答を概観する。次に、状況主義者と徳理論家が想定する徳概念に相違があることを示す。最後に、性格特性にまつわる経験的データは状況主義が提示するものよりも豊かであり、近年のパーソナリティ心理学や進化心理学が示唆する性格特性のあり方、そこから描きだされる徳の本性を探究する。

13:55-14:45 笠木雅史(大阪大学)「徳倫理、状況主義、文脈主義――徳帰属の文脈依存性」

G. HarmanとJ. Dorisが社会心理学における状況主義の成果を用いた徳倫理批判を始めた90年台末から現在に至るまで、徳倫理と状況主義との対話は活発に行われてきた。しかし、徳倫理に対する状況主義の含意について、この対話の参加者間に合意があるわけではない。典型的には、徳=性格特性の存在を否定するHarmanに対し、性格特性がローカルなものであるという見解が状況主義によって支持されるとDorisは考える。そこで、本発表は以下の3つを目的とする。(1)我々が行う徳帰属の実践を検討することによって、徳帰属が文脈依存的なものであることを明らかにする。(2)この徳帰属の文脈依存性を考慮した、ローカルかつ手段目的構造を組み込んだ徳の説明を提示する。(3)この徳の説明を仮定した上で、状況主義が徳倫理にどのような影響を持つのかを考察する。

15:00-15:50 立花幸司(熊本大学)「徳・状況・認知――歴史的な視点から」

本ワークショップのテーマは「徳倫理と状況認知」である。このテーマからも、また先に提題をされた飯塚氏や笠木氏の発表でもおそらく陰に陽に言及されるように、徳と状況認知の間には密接な繋がりがあると主張される(あるいは繋がりはないとして批判される)。しかし、徳の一つの指標としての状況認知という考え方はどのようにして形成されてきたのか。私の提題では、この点に立ち返ることで徳倫理と状況認知の関係を再考したい。

15:50-17:00 全体討論


使用言語:日本語|入場無料|事前登録不要

※このワークショップは、サントリー文化財団「人文科学、社会科学に関する学際的グループ研究助成」により支援されています。

MPC_WS2.jpg

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