Events / イベント

« 前へ | 次へ »
Title:

【関連イベント】ワークショップ「接続の政治学II」

終了しました
Date:
2011年12月10日(土)13:00-
Place:
日本大学文理学部3号館5階3508教室

講演者:
曺貞煥(JOE Joenghwan)
「2011 世界資本主義の危機と代案をめぐる葛藤──緊縮、福祉、占拠という三つ別れの岐路に立って」
渋谷望(SHIBUYA Nozomu)
「資本主義の社会的コスト──放射能汚染と環境闘争」
權明娥(KWON Myounga)
「不/可能なシングルライフ──翻訳可能性と翻訳不可能性の狭間における生/死」  
清水晶子(SHIMIZU Akiko)
「〈未来〉への懸念と〈過去〉のクィア化」
                         
コメンテイター:  
金杭(KIM Hang)
中谷いずみ(NAKAYA Izumi)
     
司会:
高榮蘭(KO Youngran)

登壇者の紹介
曺貞煥(JOE Joenghwan)
図書出版「ガルムリ」と「Research Garden of Multitude Intelligence」で活動しながら、マルクス主義の自律主義的な再構成と、人類社会のコミュニズム的な再構築の方向、およびその方法について探求している。現在は、物質運動や生物の進化、そして社会革命という、三つの領域における内的な連関性に関する研究を進めながら、支配と抵抗の同時的な認知化現象をめぐる歴史的な意味と実践的な含意の問題に焦点を当てている。これらの研究をまとめたのが、拙著『認知資本主義』である。引き続き、この主題の哲学的、科学的、政治的なコンテクストについて考えるために、共著『認知と資本』を準備中である。
http://amelano.net/19301#1

渋谷望(SHIBUYA Nozomu)
専門は現代文化の社会学。グローバル化や新自由主義的な競争への圧力によって社会の枠組みが揺らぎ、労働や生活が不安定化するなか、私たちのアイデンティティや存在のあり方の変容を文化・思想的な面から考察している。また世界レベルで出現しつつある社会運動のネットワークに注目し、それがこの新しい状況にどのように抵抗し、どのように変えていこうとしているのかに関心をもっている。
http://www.jfissures.org/2011/09/12/reading-rebecca-solnit-in-university-class/#.Tm4sJ5J5JwI.facebook

權明娥(KWON Myounga)
これまで、ファシズムとジェンダー政治に関する研究をしてきた。主要な著書としては、『家族の物語はどのように作られるのか』、『挑戦的女たち』、『歴史的ファシズム』、『植民地以後を思惟する』などがある。アイデンティティの政治学をめぐる理論的な作業や、その実践への悩みが、釜山への移住という生活の条件とリンクする形で、新たに作られたのが「net-a」である。今年で、釜山での生活は6年目を迎える。紆余曲折の多い時間であったが、今は幸せである。その幸せを齎してくれたのは、釜山の友人たちである。釜山で出会った同僚や友人との研究、面白い活動がより意味のあるものになればと願いながら net-aでの活動に力を注いでいる。http://aff-com.net/, http://cafe.naver.com/agitproject

清水晶子(SHIMIZU Akiko)
専門はフェミニズム/クィア理論。とりわけ、〈わたし〉にとっての〈他者〉としてあらわれる身体と文化的規範や権力との関係について考えています。また、ここ数年は、日本の「少子化問題対策」における異性愛規範とナショナリズムとのかかわりや、それをすり抜けるクィアな継承のあり方に興味を持ってきました。その両者の問題のどちらにも直接にかかわるものとして、〈震災と復興〉をめぐってあらためて可視化されてきた〈無垢で健常な次世代〉を希求するナショナリズムとクィアな継承とのかかわりを、考えて行きたいと思っています。
http://www.facebook.com/event.php?eid=293987770627900

金杭(KIM Hang)
政治思想・日本思想史専攻。延世大学卒業後、1998年、ソウル大学大学院修士課程修了。2002年に渡日、東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター」(UTCP)研究員、2008年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。著書に『帝国日本の閾』(岩波書店)。現在、延世大学国学研究院准教授、『創作と批評』編集委員。

中谷いずみ(NAKAYA Izumi)
専門は日本近代文学と国語教育。1930年代~1950年代におけるメディア言説の分析を通して、「民衆」や「大衆」の表象がどのような文脈で、どのように立ち上げられていくかを追っている。
 運動体に関しては、特に1950年代の生活綴方運動や反戦平和運動に注目し、子どもや女性の文章が価値付けられていくさまを追うことで、子どもや女性が語る際の言説様式と運動の戦略性、運動内における力学やカテゴライズの問題について考えている。


« 前へ  |  次へ »
  • HOME>
    • Events>
      • 【関連イベント】ワークショップ「接続の政治学II」
↑ページの先頭へ