Title: | 【関連イベント】認知哲学研究会第5回「自己欺瞞のパラドクス」終了しました |
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Date: | 2011年11月12日(土)14:00-17:00 |
Place: | 東京大学駒場キャンパス16号館1階107号室 |
講演者:
金杉武司(高千穂大学人間科学部)
講演タイトル:
自己欺瞞のパラドクス
講演概要:
自己欺瞞は伝統的に、Pでないという信念を所有しているにもかかわらず、Pであってほしいという欲求によって動機づけられて、意図的に自らを欺き、Pであるという信念を形成する現象として理解されてきた。しかし、この伝統的理解は、まさに以上のように自己欺瞞を理解するがゆえに二つのパラドクスに直面すると言われる。そのため近年は、この伝統的理解を放棄し、自己欺瞞の主体がPでないという信念を所有していることや自己欺瞞が意図的であることを否定する論者が増えている。本稿では、この近年の傾向とは逆に、自己欺瞞は基本的に伝統的理解の枠組みで理解されるべきであると論じる。そしてその上で、伝統的理解の下でパラドクスを回避する可能性を探る。
世話役:
信原幸弘(東京大学/UTCP)
使用言語:日本語
入場無料・事前登録不要