Title: | 【関連イベント】認知哲学研究会第1回「価値の時間割引と通時的合理性」終了しました |
|||
Date: | 2011年2月21日(月)14:00-17:00 |
Place: | 東京大学駒場キャンパス14号館7階708号室 |
講演者:
高橋泰城(北海道大学准教授)
講演タイトル:
価値の時間割引と通時的合理性
概要:
目先の報酬は価値が大きく感じられるのにたいし、遠い将来の報酬は小さく感じられる。このような価値の時間割引のために、私たちはたとえば、朝には、今夜は飲まないようにしようと思いながら、夜になると、ついつい飲んでしまう、といったことが起こる。つもり、自分の意思を時間的に一貫して保持するのが困難になる。高橋氏は、価値の時間割引の具体的な諸相をさまざまな実験研究によって詳細に明らかにするとともに、そのような現象がたとえば人間関係の親密度に応じた価値の割引とも関係しそうだとか、あるいは私たちの主観的な時間感覚のあり方に起因するのかもしれないといった興味深い考察を展開する。価値の時間割引の具体相を把握しながら、意思の通時的な一貫性がいかにして成り立つか、あるいは成り立つのが困難かを考えていきたい。
使用言語:日本語
入場無料・事前登録不要