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Title:

UTCPワークショップ「国語思想の形成と言語学者の役割」

終了しました
Date:
2010年12月15日(水)17:00 - 19:00
Place:
東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム1

UTCPワークショップ「国語思想の形成と言語学者の役割」

2010年12月15日 (水) 17:00 - 19:00
東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム1

発表者:
Luka Culiberg (University of Ljubljana, Slovenia) [TBA]
守田貴弘 (UTCP)「普遍性,特殊性と標準語思想」

コメンテータ:
安田敏朗 (一橋大学)

〈趣旨説明〉
このワークショップが問う問題は2つある.1つは,国語思想,標準語思想の形成をめぐる日本と欧州の事情の対比である.90年代からの言語社会学的,言語政策論的研究によって,日本における国語思想の形成に言語学者が重要な役割を果たしたことが明らかになってきている.日本の近代言語学が上田万年によってドイツから輸入されたものであるならば,国語思想,標準語思想の形成をめぐって日本と同様の事情が欧州でも見られたのではないか.1人目の発表者としてスロベニアからルカ・ツリベルク氏を招き,欧州の標準語思想がどのように形成され,その思想が明治期以降の日本にどのような影響を与えたのか発表して頂く.

もう1つの問題は現代の言語学,言語学者の役割として何が考えられるのかということである.明治期に輸入された科学としての言語学は,植民地での同化政策や方言封殺に部分的であっても加担してきた歴史がある.一方で,言語学自体は明治期から途切れることなく発展し続けており,現在の言語学が言語をめぐる思想に与えている影響も検討されなければならない.UTCPからは守田貴弘が発表し,構造主義から生成文法,認知言語学や言語の脳科学というように発展してきた現代の言語学の流れの中で,言語学者が言語をどのように捉えてきたのか報告し,言語学者は社会的価値としての言語にどのように向き合うべきなのか問題提起を行う.

コメンテータには,近代史における国語思想,国語学について重要な研究を発表し続けておられる安田敏朗氏 (一橋大学) を迎え,2人の発表者およびフロアを交えた議論をリードして頂く.

使用言語:日本語
入場無料・事前登録不要

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