Title: | 講演会「イスラエル――ユダヤ国家と民主国家の両立は可能か」要登録 終了しました |
|||
Date: | 2010年6月18日(金)15:00-18:00 |
Place: | 東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーション·ルーム1 [地図] |
(注意:参加登録は締め切りました。ご了承ください。)
シュロモー・サンド教授(テルアビブ大学/イスラエル)講演会
「イスラエル――ユダヤ国家と民主国家の両立は可能か」Israel - Jewish and Democratic
開会の挨拶/開催の主旨:石田勇治
閉会の挨拶/全体コメント:小林康夫
司会:早尾貴紀
【講演内容】
「ホロコーストが起きたためユダヤ国家が必要となった」、「聖書時代以来の対立であるため、ユダヤ人とアラブ人の共生は不可能」こうした見方が一般には歴史常識として根強い支持を得ている。シュロモー・サンド氏の新著『ユダヤ人の起源』(ランダムハウス講談社)はこうした固定観念に正面から挑んだ世界的話題作だ。邦訳刊行を機に企画された本来日講演では、人種主義的な意味でのユダヤ人定義の創出や、他のジェノサイドから卓越した存在としてのホロコーストの絶対化といった政治的言説が、イスラエルをいかにして正当化してきたのかを論ずる。自らを「ユダヤ国家」と規定するイスラエルにとって、「民主国家」としての多元的共生は可能なのか。この議論は、人種主義と民主主義とのあいだで揺れ続けてきたヨーロッパや日本にも差し向けられるであろう。
◇使用言語:英語、通訳なし
※会場の収容人数の関係で、事前に関係者を通じた出席予約をお願いしております。
(注意:定員になり次第締め切ります→締め切りました!)。
◇主催:東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター」
(拠点代表者:小林康夫)
科研費基盤(A)「近代世界におけるジェノサイド的現象に関する歴史学的研究」
(研究代表者:石田勇治)
◇共催:DAYS JAPAN(代表:広河隆一)
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 基幹研究「中東・イスラーム圏における人間移動と多元的社会編成」
◇講演者略歴:シュロモー・サンド(Dr. Shlomo Sand)
1948年にオーストリアのリンツ生まれ。両親のイスラエル移住にともない、イスラエルへ移住。テルアビブ大学ではじめた歴史の高等教育を、パリの社会科学高等研究所(École des hautes études en sciences sociales)で終えた。1983年に同研究所でジョルジュ・ソレルの思想に関する博士論文を仕上げ、出版(『政治過程の幻想(L'Illusion du politique: Georges Sorel et le débat intellectuel 1900)』、パリ、La decouverte、1984)。
1984年以降、テルアビブ大学で現代ヨーロッパ史を教える。専門領域は近代社会における知識人の思想および地位、歴史と映画の関係、さらにナシオンの結晶化過程におけるナシオン概念の存在に及ぶ。
著書に『スクリーンに見る20世紀(Le XXe siècle à l'écran)』(パリ:スイユ社、2004年)
『言葉と土地―イスラエルの知識人(Les Mots et la terre: les intellectuels en Israël)』(パリ:フェイヤール社、2006年)
『ユダヤ人はどのようにしてつくりだされたか―聖書からシオニズムまで』(パリ:フェイヤール社、2008年)(ヘブライ語版が初版『ユダヤ人はいつどのように創造されたか(Matai ve'ekh humtza ha'am hayehudi?)』)
⇒【報告】
ポスターをダウンロード (PDF, 223KB)