Title: | UTCP講演会 "Learning from the Holocaust and the Palestinian-Israeli Conflict"終了しました |
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Date: | 2009年3月2日(月)17:00-19:00 |
Place: | 東京大学駒場キャンパス18号館4階 コラボレーションルーム1[地図] |
占領地ガザ地区の専門家サラ・ロイ氏招聘に向けて
2009年3月1日-8日に、東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター(UTCP)」の招聘で、ハーバード大学中東研究所の上級研究員サラ・ロイ氏が来日し、講演会や研究会が開催されます。
ロイ氏は、パレスチナ/イスラエル問題のなかでも、とくに占領地ガザ地区について、政治経済学の観点から専門的に研究を重ねており、この分野では世界的な権威とも言える重要な業績を刊行している研究者です(著書については末尾のリストを参照)。またロイ氏は、ホロコースト生き残りのユダヤ人を両親にもつという背景も重なり、ナチスのユダヤ人虐殺とイスラエルの占領政策との錯綜した関係について、きわめて深い実存的な関わりをもっている研究者でもあります。
今回UTCPにおいては、世界的に注目を集めた最近のイスラエルのガザ攻撃という情勢もふまえ、研究の動機・背景から最新の研究成果にわたる、貴重なレクチャーをしていただくほか、別の研究機関とも連携しつつ、いくつかの場所・形態で、ロイ氏の話を聞き意見交換をする機会を設けます。
企画全体のコーディネートはUTCP研究員の早尾貴紀が担当します(問い合わせ:p-sabbar@mrg.biglobe.ne.jp)。
講演者: サラ・ロイ (Sara Roy ハーバード大学中東研究所上級研究員)
内容
・「ホロコースト生存者二世」のユダヤ人としてのアイデンティティ
・イスラエル国家に対するアンビヴァレントな感情と、パレスチナのガザ地区専門家としての研究動機との関係
・ハマスとガザ地区の現状と、今後のパレスチナ和平の展望の概略
使用言語: 英語(通訳なし) 入場無料,事前登録不要
⇒【関連ブログ記事】「イスラエルによるガザ戦争」
⇒[Report] "Learning from the Holocaust"
⇒サラ・ロイさん講演、いくつかの報告とラジオ・インタヴュー(ウェブ放送も)
【関連イベント】
(下記すべて、東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター」の共催です)
イスラーム地域研レクチャー
「パレスチナ研究におけるガザの位置づけ」
日時:3月3日(火)15:00-17:00
場所:早稲田大学イスラーム地域研究中心拠点会議室
共催:イスラーム地域研究東京大学拠点グループ2「中東政治の構造変動」パレスチナ研究班
(研究者対象/使用言語:英語/通訳なし)
京都大学大学院人間・環境学研究科講演会
「ホロコーストとガザのはざまで―ホロコースト2世として「ユダヤ人国家」に向き合う」
日時:3月5日(木) 18:30-21:00
場所:京都大学大学院 人間・環境学研究科地下講義室
共催:京都大学大学院 人間・環境学研究科
(一般公開/使用言語:英語/通訳あり)
UTCP対談
「『新しい普遍性』を求めて―ポストホロコースト世代とポストコロニアル世代の対話」
サラ・ロイ氏 × 徐京植氏×岡田泰平氏
日時:3月4日(水)14:00-17:00
場所:東京大学駒場キャンパス18号館コラボレーションルーム1
(一般公開/日本語通訳あり)
ミーダーン市民集会
「ガザが語る、パレスチナの将来―イスラエルによる攻撃の総括と今後の危機」
サラ・ロイ氏による講演
サラ・ロイ+小田切拓氏の対談
日時:3月7日 15:30-20:00
場所:東京麻布台セミナーハウス(アジア太平洋研究センター)大会議室
共催:ミーダーン〈パレスチナ・対話のための広場〉
(一般公開/通訳あり)
【参考文献】
主著
1, Sara Roy, The Gaza Strip: The Political Economy of De-Development, Institute for Palestine Studies, 1995 / 2nd ed. 2001
2, Sara Roy, Failing Peace: Gaza And the Palestinian-Israeli Conflict, Pluto Press, 2006
翻訳
サラ・ロイ「ホロコーストとともに生きる——ホロコースト・サヴァイヴァーの子供の旅路」(岡真理訳、『みすず』2005年3月号)/原文=Sara Roy, “Living with the Holocaust: The Journey of a Child of Holocaust Survivors” (Journal of Palestine Studies, Vol.32, No.1)は、上記主著2に収録