Title: | 学生シンポジウム「権力と表象(1):イメージの作法」終了しました |
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Date: | 2008年11月21日(金)10:30-16:30 |
Place: | 東京大学駒場キャンパス18号館4階 コラボレーションルーム3[地図] |
【シンポジウムおよび研究会主旨】
イメージを読み解くことはどのような行為によって可能になるのか。この研究会は、一つの有効な理論的枠組を導き出すことのみを最終的な目標としているわけではない。イメージを成り立たせるさまざまな要素――作品内部の様式的側面から、制作者あるいは受容者との関わり、政治性、鑑賞され、上演される場など――を考慮にいれつつ、それぞれのイメージへのアプローチを模索しようという試みである。
今回のシンポジウムは、こうしたテーマのもとで約1年に渡って行われた研究会の活動の中間成果を各自報告し,議論の俎上に乗せることを目的としている。当日の議論を受けた上で、各人の発表を論集『表象文化論研究』として編纂することを予定している。また,今回のシンポジウムから獲得された課題を権力と表象とをめぐる更なる議論へと発展させることも企図している。
【進行:(発表時間は各自25分)】
10:30~12:15
研究会紹介・シンポジウム主旨説明(井戸・坂口)
坂口さやか「政治権力メカニズムとしての神話イメージ―ルドルフ二世のプラハ宮廷におけるウェヌス・ミネルウァ・サトゥルヌス」
星野太「イメージの創造と媒介:偽ロンギノスにおける言葉と表象」
伊藤綾「「現在の表象」、表象の危機――ボードレール「現代生活の画家」をめぐって」
13:15~14:15
河村彩「幾何学的抽象を受け継ぐのは誰か?:アメリカとソヴィエトにおけるスプレマチズム、構成主義の再解釈をめぐって」
本田晃子「建築と演劇の零度 構成主義運動における労働者クラブ建築」
14:30~15:30
宇野瑞木「後漢時代の孝の表象――武氏祠堂画像石の扶桑と雲気のモチーフについて」
井戸美里「錯綜する大陸の風景――《四季耕作図屏風》の景観描写をめぐって」
15:30~16:30 全体討論・質疑応答
使用言語: 日本語 入場無料,事前登録不要
【主催】東京大学表象文化論研究室、グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター(UTCP)」
⇒【報告】