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Title:

トランスアクションとしての医学と他律的近代化──ドイツ、日本、コリア、台湾

終了しました
Date:
2008年9月20日 (土) 9:20-18:00
Place:
東京大学駒場キャンパス「駒場ファカルティ・ハウス」セミナー室

Transactionとは、J・デューイが、複数の主体の分離や自存を前提としたInteractionに対比させながら、それらが派生する源としてのダイナミズム全体を把握するために提示した概念である。国民国家の枠組みに医学を封鎖して出発するのではなく、ドイツ、日本、コリア、台湾等々を貫き、横断していく医学の運動を見すえること。同時にまた、医学を一つの窓としながら、近代化を、自律的というよりは、むしろ他律的なプロセスとして、少なくとも他者に巻き込まれ、また他者を巻き込む運動として理解すること。他律的近代化は、非西洋圏にとって一つの運命であったが、西洋もまたその近代化のために、他者を必要としていたと言えるだろう。本国際セミナーでは、ドイツ、日本、韓国、台湾の研究者からの問題提起を受けながら、このような理解の妥当性を検討していきたい。(市野川容孝)

使用言語: 英語,参加無料,事前予約不要
主催:東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学研究センター」(UTCP)
助成:内藤記念科学振興財団、日本学術振興会(二国間交流事業共同研究/セミナー)

第1部(09:20-12:40)
A・ラービッシュ(デュッセルドルフ大学)「ドイツにおける医学史研究の現在」
H・ショット(ボン大学)「19世紀末から20世紀初頭における犯罪精神医学と変質概念」
H・ファンゲラウ(デュッセルドルフ大学)「ドイツにおける医療のプロフェッション化」
N・グミュアー(ハレ大学)「ハレ大学における明治期日本の医学留学生」
討論者:C・オーバーレンダー(ハレ大学)、鈴木晃仁(慶應大学)

第2部(14:00-18:00)
香西豊子(東京大学)「日本におけるフーフェラント受容とその周辺」
永島剛(専修大学)「公衆衛生行政の二つのモデル──明治期の改革者たち」
金會恩(テキサスA&M大学)「朝鮮半島における医学とコロニアル・モダニティ」
郭文華(陽明大学)「台湾における医学と近代化──〈セントラル・ドグマ〉をこえて」
討論者:飯島渉(青山学院大学)、市野川容孝(東京大学)

総合討論

閉会の辞 酒井シヅ(順天堂大学)

懇親会(18:00-)

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