Title: | 公開共同研究「哲学と大学」第5回 マックス・ウェーバーの学問論―大学のアメリカ化と知識人の「責任」終了しました |
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Date: | 2008年7月3日(木) 18:00-20:00 |
Place: | 東京大学駒場キャンパス101号館2階 研修室 [地図] |
発表者:野口雅弘 (早稲田大学政治経済学術院・助教)
使用言語:日本語 入場無料、事前登録不要
⇒[報告]
【発表要旨】
第一次世界大戦による混乱のなかで、マックス・ウェーバーは講演「職業としての学問」(1917/1919年)を行い、学問と大学について語った。政治が横溢する状況において、「大学のアメリカ化」を確認しつつ、学問は「世界観」を教えることはできないとするウェーバーの議論は、当時の多くのオーディエンスにとって「抑制的」すぎるものに聞こえた。
それでは、グローバル化が進み、ネオリベラル的な政策が推進されるなかで、あるいは脱政治化されつつある今日の状況において、ウェーバーの学問論はいかに読めるであろうか。本報告では、とりわけ彼が学問の「責任」とするものに注目しながら、その今日的な意味を考えたい
野口雅弘 著書
『闘争と文化 マックス・ウェーバーの文化社会学と政治理論』、みすず書房、2006年