Title: | 大都市と文化理論終了しました |
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Date: | 2007年6月22日(金)~28日(木) |
Place: | 上海・華東師範大学 |
上海・華東師範大学における夏季セミナー「大都市と文化理論」への参加報告書
2007年6月22日から28日にかけて中国・上海の華東師範大学にて、「大都市と文化理論」と題された夏季研究セミナーが開催された。主催者は、ニューヨーク大学比較文学科・東アジア研究科、ならびに華東師範大学「中国思想伝統と文化変遷」国家COEであった。華東師範大学中国現代文学資料研究センターはセミナーに協賛した。
ニューヨーク大学からは、張旭東、リチャード・シーバース(Richard Sieburth)が、華東師範大学からは、許紀霖(歴史学部教授)が代表者として参加した。
東京大学からは小林康夫教授、中島隆博准教授、大橋完太郎(表象文化論コース教務補佐員)、橋本悟(総合文化研究科博士課程)、森田 團(総合文化研究科博士課程)が参加した。また王前(東京外国語大学非常勤講師)は、同時通訳担当として同行した。
東京大学グループは、6月25日の午前中(午前9時から午前12時)のセクションに参加、冒頭に中島が中国語で全体の挨拶を行ったのちに、以下のような順番で発表が行われた。同時通訳は王前が一括して担当した。
1. 中島隆博「都市の言語と大都市の言語」
2. 森田 團「近代におけるイメージ経験――ヴァルター・ベンヤミンにおける「永遠回帰」と「新しさ」の概念」
3. 大橋完太郎「生存の美学とその終焉から」
4. 橋本悟「沈黙した声を聞く――ベンヤミン、ブルトン、朱光潜」
5. 小林康夫「イメージと交換――張旭東へ」
発表後、張旭東と許紀霖から各々の発表へのコメントがあり、質疑応答はその後活発に行われた。
それぞれの発表原稿は、事前に王前と喬志航(東京大学非常勤講師)によって中国語に翻訳され、資料として配布された。特別資料として、小林の論攷「根源と痕跡――ベンヤミン1935‐1940」(『起源と根源』(未來社 1991)所収)――この論文も王前によって訳出された――も配られた。
また華東師範大学に留学中の池田智惠(早稲田大学大学院文学研究科博士課程)は、現地のコーディネーターならびに同時通訳の補佐を担当した。
小林と森田は、26日の午後に行われたシーバースのセミナー「『パサージュ論』とシュルレアリスム」にも出席した。
全体のプログラムを以下に付す。ただし、上の発表の順番と発表題目が、最終的に確定したものである。
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(文責 森田 團)