破急風光帖

 

★  日日行行(419)

2021.01.29

* 日々、陽の強さが増し、散歩のときにみる紅梅の蕾もだいぶ大きくふくらんで、春間近!1月が終ろうとしています。

 ながい1月でした。いくつか仕事はしましたが、どちらかというと静かに物思いにふけっていた1月だったかなあ。もはや大学人特有のあの学期末のストレスもなく、本を読んだり、音楽を聴いたり、いくらかの思考をノオトに書きつけたり、加えて、料理をしたり、散歩をしたり、長い人生のなかでも、こんな感覚で毎日をすごしたことはなかったように思います。本の刊行という大きな仕事がとりあえず一段落したということもありますが。まさに「日常」、しかも「非常事態」のもとでの「日常」の時間でした。
 まあ、冬の大地の下で、見えない種から芽がのびてくるように、そのうちに地上に小さな芽が生えてくるのを気長に待つことにいたします。
 自分のなかに、なにかいままでとはちがった時間の感覚というか、体感が育まれつつあるような気がしています、と言いたいだけでした。
 来週はとうとう71歳ですから!
 


↑ページの先頭へ