破急風光帖

 

★  日日行行(392)

2020.09.13

* 前ブログでご案内したアカデミー・ヒルズの星野太さんとの対談の正規の案内がアップされました。以下でご確認ください。今回は特別に無料になっています。ご興味の方はどうぞ。
 https://www.academyhills.com/seminar/detail/20201009.html

 最近ブログさぼってますね。この間は山ごもりで、『煉獄のフランス現代哲学』下巻のために、わたしが1980年頃、パリ留学時代に、ジャン=リュック・ナンシーとラクー=ラバルトに宛てて送った書簡(といってもタイプして6頁!ですからレポートみたいなものですが)を翻訳していました。すっかり忘れていたけれど、そして誰も知らないのだけど、こんなふうにフランスの哲学者に対して直接になにか言ってみる、ということを実践していたわけですね。向こうのものをありがたそうに日本にもってくるというオクシダンタリズムが嫌でしたから。海外の知の解説屋にはならない!結構、強い決意だったと思います。今度の本だって、わたし自身のオデュッセイアの記録にすぎません。ああ、自分はこういう「冒険」をしたかったんだなあ、といまになってつくづく思いしります。
成果といったら、わが精神に残る「傷」ばかり、なんて!
 この仕事の合間の慰めとなったのが、今回は、白く満開に咲きほこる蕎麦畑のなかの散歩だったかな。こんな美しい風景を眺めるのも、吾独り!これぞ、孤独の花畑!・・・・なんて!ですね?

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